週末、欧州首脳会議で、スペインの支援が、ESMによる、銀行への直接資本注入になったということ、西伊など南欧金利上昇国の国債購入、ユーロ圏の銀行監督機能の一元化いわゆる「銀行同盟」、1200億ユーロ(約12兆円)の成長戦略資金-などで合意により、いっきに、リスク選好型相場になった。日経平均9000回復、ユーロはドルで1.2670の値をつけた。
来週は、材料てんこ盛り相場になりそうである。特に、重要な日が、7月5日であり、ここに材料が集中しているのである。
第一に、ECB政策金利、イギリス中央銀行政策金利、アメリカADR雇用統計が重なっているのである。もっとも、注目すべきなのが、ECBである。市場予想で、1パーセントから0.75パーセントへと引き下げがあるとのことである。
おそらく、金利据え置きで、国債の買い入れの増額ではないかと考えている。だいたい、政策金利を、0.25引き下げたところで、何らかの効果があるとは思えず、実際、ブタ関係の国債の値動きに左右されている状態で、これを安定させるのには、ブタの国債を買い入れるしかなく、ブタ国債の値が、低位安定してくれれば、ブタ諸国も、何とか、景気対策なども打てるというものであり、たいした効果のない0.25の政策金利引き下げなどは、逆に、資源価格の上昇を招きかねないのではないか(どうせやるなら、一気に、1パーセント引き下げで、ゼロ金利政策の方がよっぽどよい。そのかわり、次の手が打てなくなるが、あとは、FRBのまねで、資産の買い入れの増額でOKである)。
市場予想が引き下げなので、7月5日に引き下げがあれば、いったん、下で、あとは上と考えている。おそらく、半端でないほど、ユーロは売られていると推測できるので、すぐに、その買戻しが出るということが、想像できるからである。
株も、下で買っているので、ホールドでよいかなと考えている。7月4日に、利食いが出るかもしれないので、だまし下げには注意である。
<為替相場>
ドル円 78.50~81.20
ユーロ円 98.80~103.20
ユーロドル 1.2520~1.2800
ユーロは、おそらく、欧州首脳会議で、いったんの材料出尽くしでの買戻しというところか。ECBの政策金利が、7月5日にあり、どこまで、ユーロ高で、引っ張ってくるのかが、見ものである。
基本的に、欧州問題が解決することはないだろう。問題の発生、問題の糊塗による市場の平常化。これの繰り返しというところか。
ECB政策金利後、来週あたりから、為替相場は、重要指標をにらんでの動きになると思っているところである。
いったん、ユーロは売られそうなので、月曜、少し売ってみてもよいかと考えているが、おそらく、ポジションはとらないだろう。
<株式市場>
日経平均 8800~9200
買われすぎであるが、まだまだ割安である。下げれば、買ってくるのではないかと思う。
下で買っているので、まだまだホールドしておこうか。大型株を中心に、割安小型株に資金を振り分けた。不動産株が、安かったので、少し買っておいたが、飯田産業を、利食いしてしまい、大変残念なことをしたと後悔している。
月曜は、寄り高ではないかと予想するが、まだ売るのは早いだろう。遊びで売ってみてもよいが、それよりも、割安株の買いの方がよいだろう。
家の近くに、一軒も本屋がなくなってしまった。まあ、この頃は、大型本屋に行くか、少し大きめの本屋までいって、本を買っているので、それほど、支障はないのであるが。
最近は、アマゾンでも本を購入しており、かなり便利である。また、アマゾンは、古本まで買える上に、ブックオフよりも品揃えがよい。
ブックオフといえば、携帯を片手に、100円コーナーでうろちょろしているのがあるが、セドリであるらしい。アマゾンで、古本の値段に、わけのわからない金額がついているものがあったりするが、セドリの個人販売のようであるらしい。
2か月ほど前、古本屋で、本の話を聞くことがあったのであるが、創元社の推理文庫の一昔前のモノが売れているとかいっていたが、ブックオフで、本を仕入れたりしているようで、ある分野での根本史料になっている本を持っているので、それがいくらぐらいで取引されているのかと聞いてみたところ、どうやら本のタイトルすら知らなかったようである。
その古本屋も、一か月まえに、その前の道を通ることがあったのだが、すでに、店じまいをしてしまったようである。
本も、そろそろ電子化の時代になるであろうし、そうすれば、特殊なものを扱っている古本屋以外(たとえば、江戸時代の史料など)生き残ることが難しくなるのではないか、実際に、一昔前の漫画などは、インターネットで読めてしまうのである。
店じまいした本屋はさびしいもので、返品するための段ボールなどでいっぱいである。
この状況で、出版社が儲かっているとは考えにくい。漫画ぐらいしか売れていないのではないか?