バリュー投資の罠とは?

坂本彰さん
坂本彰さん

バリュー投資の罠、という言葉があります。


これは、マーケットから見直されると思って保有した
割安株が、いくら長期間保有しても株価が上がらない。


もしくは、マーケットの急激なパニック売りなどで、
株価がさらに下がり、スーパーバリュー株になって
しまったという場合です。


そのため、バリュー株を保有して価値が見直されるのを
待つよりも、他の金融商品に投資したほうがリターンは
良かったというケースです。


例えばPBR0.5の株があり、業績も堅調なので保有
したとします。


株価が500円で100株保有して、株価が600円になれば
1万円の利益になると予想できます。


しかし、1年保有しても、2年保有しても株価が500円の
まま全く動かなかったり、株価が450円に落ちてしまった
という事態もあります。


これでは定期預金に預けたほうが結果的に利回りが
良かったという場合が、バリュー投資の罠です。


こういった場合、動かしたくなる衝動はありますが、
私の場合は気長に保有し続ける方針を続けています。


その理由ですが、


1 損をしていないから


2 配当利回りがいい会社を保有対象にしている


3 業績が悪化していないから


4 自分の運用方針が間違っていないから


があります。


特に2と4は重要で、自分の運用方針が間違っていない限り、
コロコロ変えるよりもトータルの運用成績は良くなります。


株価の短期的な動きは需給要因ですから、マーケットの落ち
着きと共に価値は再評価されます。


基本的な運用方針はバリュー投資を心がけていても、急な
マーケットの乱高下で運用方針を変えていたら、投資では
負け組になってしまいます。


そのため、頑固者であると感じても、運用方針は貫くよう
にしてみましょう。

 

http://saig.livedoor.biz/archives/2427840.html

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