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週間見通し


来週の金相場は、欧州債務危機問題や為替動向・現物市場などに加えて、米国の追加金融緩和策(QE3)観測などに一喜一憂する展開となり、6月17日のギリシャ再選挙、6月19・20日のFOMCに向けての調整局面となる見通し。欧州債務問題については、国際通貨基金(IMF)がスペインの銀行問題を巡り対応策を協議しているとの米報道やギリシャの再選挙での世論調査で救済支持派政党への支持が見られるなど、欧州では危機対応を巡る動きが加速しているが、同時に欧州指導者が解決策への急速な手詰まり状況に陥っていて、恐怖感に突き動かされている。為替動向にも注視が必要となる。昨年10月31日安値75.56銭から今年3月15日高値84.17銭までの上昇幅8円61銭のフィボナッチ比率、61.8%押し水準78円85銭や200日単純移動平均78円61銭(5月31日現在)を下回り、短期的な下値支持帯を失う格好となった。目先は週足チャートの一目均衡表の雲の下限78円03銭を維持できるかが、短期・中期的なポイントとなる。これらのポイントを維持できない場合は、昨年10月安値へと向かう可能性があるが、これらのレベルでは政府の介入警戒感も台頭する。また、現物市場については、世界二大消費国のインド・中国の経済成長が7年ぶり・3年ぶりの低成長に伴い売り上げが減少するため、金の需要は、今年は伸び悩む可能性もある。何れにしても、皆が総悲観になった所が相場の底になる事が多い。夜明け前が一番暗いのか?

週間取引レンジ  3,830円~4,100円

池末


東京コーン
来週のトウモロコシは、引き続き順調な生育状況と欧州債務危機を背景とするリスク回避の流れを背景として、下降トレンドをたどると思われる。最新のクロップ・プログレスではトウモロコシの発芽が92%(平年69%)とすでに終わりに近づきつつある。例年より早い段階からの作付けと、順調な天候状況から目立った天候ストレスも受けずにここまで来ている。ただ今週に入って主要生産地である中西部では乾燥天候懸念がでているが、今後,大幅な悪化がない限り影響は限定的と思われる。むしろ欧州不安など外部要因による売り圧力が懸念される。ただ,7月の受粉期までは天候状況に左右されやすいため、万が一乾燥状態がつづけばイールド(単位面積あたり収量)低下が深刻になることもありえるので,油断は出来ない。しかし、国内外とも地合いが悪いので弱材料に反応しやすく、戻り売りが有利な展開が予想される。

週間取引レンジ  20,120円~21,990円

中川
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