シーラカンスの生態解明 神戸賞の独博士が記念講演

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シーラカンスの生態解明 神戸賞の独博士が記念講演 



神戸賞を受けたフリッケ博士=神戸市中央区



 

 神戸市立須磨海浜水族園が海洋生物研究で優れた業績を挙げた人をたたえる第2回「神戸賞」の授賞式が27日、神戸市内であった。シーラカンスの生態や生活史を研究するドイツ・ミュンヘン大学名誉教授ハンス・フリッケ博士(70)が受賞し、記念講演には市民ら約200人が聞き入った。


 シーラカンスは3億年以上前からほとんど姿を変えず、「生きた化石」と言われるが、生態は分かっていなかった。フリッケ博士は21年間、シーラカンスを継続調査し、1987年にアフリカ大陸南東部のコモロ諸島沿岸で、世界で初めて生きた姿を撮影した。

 授賞式で亀崎直樹園長らから表彰状やシーラカンスの置物などを受け取った後、講演会で研究内容を紹介。「シーラカンスは100年以上生きる魚。日中は深さ200メートルほどの海底にある洞くつに群れで潜み、夜間は深さ500メートルほどまで移動する」などと述べた。

 会場からは「天敵は」「何を食べているのか」など活発な質問があった。(

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