連日硬い内容の記事となったから、本日はやや違うテーマに触れてみたいと思う。それは他ならぬ、足許の「grexit」危機についての私見である。結論から申し上げると、ギリシャのユーロ離脱必至といった予測が圧倒的に多い中、敢えてそうではないと思わせる節があり、それを看過できないではないかと思う。その「節」とは、ギリシャとEUの攻防がかつての冷戦構造に似ているところだ。冷戦構造をもたらす大きな背景として、核戦争の脅威によるバランスの均衡である。つまり、戦争に突入できなかったのは核戦争への恐怖、そして最後に誰も勝てず...