NY大幅下げ、昨日の上げはうたかたの夢か

昨晩3月6日のNYは、大幅に214ドル安の12040。昨日の日経平均は、住宅ローンへの公的資金の投入のうわさで243円もあげたが、肝心のNYは、それには全く反応せず、それどころか住宅ローン会社のデフォルトや個人消費の悪化などを受けて大幅な下げとなった。2月11日の二番底と思われていた終値12240ばかりかざらばの安値であった同日の12069も割り込んでおり、このままだと1月23日のざら場安値11644を試す動きに入ることになる。週足でみると、遅行線が雲に突入したことになり、雲の中を下限の11763あたりまで下げてゆくかどうかが注目だ。月足はすでに基準線を割り、下げトレンドになっており、今回の下げで月足はマイナス2σあたりに下降、下げが加速される形となる。アメリカの経済実体はつぎつぎに悪い数字がでてきているが、市場経済への信望が厚いアメリカの共和党政権のもとで、簡単に公的資金が投入されるとはなかなか考えにくい。雇用統計がどうでるかはわからないが、よほどよくないとトレンド転換にはならないだろう。
 為替も敏感に反応しており、現時点では102円台。前からいっているように、長中期の円高方向のトレンドはまだかわっていないので、もう一段の円高もありうるとおもわねばならない。
 翻って日本は、105円われの円高では輸出企業の減益は決定的であるはずだし、一方資源高でコストは上昇している。政治は日銀総裁さえきめられないていたらく。どう考えても積極的に買える材料がない。昨日の戻しも自律反発の域をでないものだったが、それも今日はふっとんでしまう可能性が高い。二番底形成どころか、一番底をもう一度試しにいくことになるのではないだろうか。
映画ずきのしんちゃんさんのブログ一覧