8日の東京金相場の日中取引は、NY金安とNY金時間外取引が、米追加金融緩和(QE3)期待と欧州債務危機懸念との強弱材料の綱引き状態となり、マイナス圏ながらも、こう着状態が続き終始4,220円を挟んだ展開となったが引けにかけて、ユーロ安となりマイナス圏に沈んだ。7日のNY金は週末、フランスの大統領決選投票で現職のサルコジ氏を抑え、最大野党のオランド氏が勝利。一方、ギリシャの総選挙では、連立与党が大差で敗北。両国の政局混迷が、財政再建に向けたユーロ圏諸国の足並みを乱す可能性がある事から、欧州債務危機再燃の懸念が台頭し、ユーロ安・ドル高の流れに押されて反落した。また、GW前の注目材料の一つとして挙げた、インド政府の輸入税引き上げの撤廃の有無が発表された。インド政府は金宝飾品販売に対する物品税の撤廃は発表したが、輸入税引き上げの意向は変えないなど、先行き不透明要因が多い内容だった。物品税の撤廃は金相場にはプラス材料となるものの、期待された輸入関税の撤廃がなかった事で、再び金宝飾業者がストライキを行う可能性が浮上している。現物市場への影響は大きいものとなる。下値模索の展開か。本日は総選挙後のギリシャ国債入札(18:00)、ドイツの3月鉱工業生産(19:00)がある為、この時間帯のユーロ相場に注目。

方向性         揉み合い
夜間取引レンジ   4,171円~4,237円

池末
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