アサヒグループホールディングスが、飲料大手カルピスの買収に向けて、カルピスの親会社である味の素と最終調整していることが27日、分かった。アサヒは、国内シェアで現在4位の飲料事業を強化する狙いがある。
アサヒグループのアサヒ飲料はすでに、カルピスと自動販売機事業で提携している。買収によってカルピスの乳酸菌飲料分野での高いブランド力も取り込めるほか、販路の拡大などが期待できる。味の素は売却資金をほかの成長投資に振り向けることができる。
アサヒの飲料事業は2012年12月期の売上高が3427億円、営業利益は165億円の見通し。カルピスの11年3月期の売上高は1106億円、営業利益は45億円。