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中期の売買プランと手仕舞い

前回はトレンドの動きそのものを売買するタイプの中期トレーディングプランについて解説しました。このタイプのプランは日本国内ではあまり広まっておらず、なかなか参考になるような情報を見つけることができません。しかし、実は今のようにパソコンが一般的になる以前からアメリカで行われている取引手法にヒントが隠されています。
そもそも、多くのトレーダーが短期の売買プランを運用することができるようになったのは、高性能なパソコンとイザナミのような優秀なシステムトレーディングソフトが多くの人に手の届く価格で販売されるようになったからに他なりません。今のような環境がなければ短期間の売買を行うために必要な上昇処理はあまりに多く、ほとんどの人にとってその運用は現実的なものではないでしょう。
しかし中期投資で処理しなければならない情報は短期取引ほど膨大ではありません。短期取引はポジションを建てるときに優位性があるかどうかを調べる必要がありますが、中期投資ではポジションを建てるときの状況はさして重要ではなく、手仕舞うときの戦略の方が重要だからです(ポジションを建てるときには取引対象となる全銘柄を対象に検討を行う必要がありますが、手仕舞いについてはすでに自分で建てているポジションについてだけを見ていれば問題ありません)。
こういった背景から高性能パソコンや優秀なソフトウェアが安価に発売される前の、1990年代から2000年代半ばの文献にあたれば比較的容易に中期トレーディングプランのヒントを得ることができるでしょう。
いずれにしても、中期トレーディングプランにとって重要なのは手仕舞い戦略であるということです。なんと、手仕舞いの戦略さえしっかりしていれば、仕掛けはランダムでも利益が出せると言うことが証明されているのです(もちろん、仕掛けも検討すればさらに成績は上昇します)。この検証の詳細については1998年に年に初版が発行された「Trade Your Way to Financial Freedom」(日本語訳は「魔術師たちの心理学」、2006年に新版発刊)で詳しく解説されていますので興味のある方はご覧ください。
手仕舞いについては本妻との別のページでも解説していますが、大きくはストップとプロフィットテイキングに分類できます。一般的なトレーディングではプロフィットテイキングの方が重視される傾向にありますが、中期トレーディングにおいてはストップの使い方が肝要となります。次回は具体的に中期トレーディングでどのようなストップを使ったら良いのかについて解説したいと思います。
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