金
13日の東京金相場は、NY高や円相場の緩みで、寄り値を挟んで堅調に推移した。東京日中立ち合いは、NY金の急伸を受け、手じまい買いが先行して始まったが、その後は、NY時間外取引は軟調ながらも、円相場がやや緩んでいる事から、寄り値の水準付近での小動きと、堅調を持続した。日中取引では、中国の2012年第1四半期(1~3月)の国内総生産(GDP)の発表待ちとなっていたが、結果は物価変動の影響を除いた実質で前年同期比8.1%増と、5期連続で鈍化した。ただ、現在の投資家の目は米金融政策に向いている為、反応は薄かった。3月以降のレンジ(1,600ドル~1,700ドル)を抜くことは難しくなっている。本日は、米国の3月消費者物価指数(21:30)と4月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値(22:55)の発表があり、数字如何では、昨日と同様に、QE3への思惑で相場は大きく動くのか?また、バーナンキFRB議長講演(政策に関するの発言があるか無いかで)(26:00)がある為、夜間取引の終了に向けても動く可能性がある。
方向性 揉み合い
夜間取引レンジ 4,330円~4,411円
大豆
13日の東京一般大豆相場は、シカゴ高を受けて上伸して始まった後も、時間外取引相場が、プラス圏で推移しているため、寄り値を挟んだ小動きな展開となった。12日のシカゴ大豆相場は、南米産大豆の供給が逼迫する中で米国産大豆の新たな輸出需要が見られた事や、ドル安を受け、4営業日ぶりに反発した。米農務省によると、中国向け11万5,000トンと仕向け地不明で18万9,000トンの米国産大豆の売却があった。この日に発表の大豆の週間輸出成約高は63万6,400トンと、市場予想の85万~110万トンを下回った。アルゼンチンのブエノスアイレス穀物取引所は乾燥天候を理由に、同国の2011~2012年度の大豆生産見通しを4,500万トンから4,400万トンに引き下げた。また前日のゴールドマン・サックスに続き、この日は、スイス金融大手クレディ・スイスは、2012年のシカゴ大豆。トウモロコシ先物の平均相場見通しを上方修正した。同社は大豆相場見通しを従来予想の1,231.00セントから1,331.00セントに引き上げた。これだけの大豆相場にプラス材料があっても、相場は需給報告前の高値を抜けないでいる、やはり、過去最高に膨れ上がった買い残が重しになっているのか?
方向性 揉み合い
夜間取引レンジ 44,850円~45,850円
池末