持ちこたえられるか、日本株

今日の日経平均は、危惧されたとおり急落した。前日比610円安で、12992の安値びけ。日足では、転換線、基準線を突き抜けて、2月12日の「二番底」だったはずの12923をわずかに上回った。TOPIXはもう少し割り込んでいることをみると、「二番底」には穴があいた感じである。NYや為替の動きに急激な逆転がおきなければ、1月22日の下値を確認にい動きなってきたと思われる。日足のボリンジャーもマイナスσとなっており、RCIも急速に下降中なので、よほどの好材料のサプライズがないと、目先このあたりで止まる気配はない。
 もちろん週足、月足も依然下向きであり、特に月足が雲の上限線をきってきて、雲の中にはいってきており、遅行線も基準線をした抜け、月足のMACDもゼロラインを大きく割ってきており、ボリンジャーも下への傾斜をいっそうを鋭くしているのがいやな感じだ。ただ日経平均より形がわるいTOPIXがそろそろ雲の下限に達しつつあり、遅行線が雲の上限にぶつかっているので、今日の終値あたりでそれなりの抵抗があるはずである。逆にこのあたりもあっさりわってきてしまえば日経平均だと12179円の雲の下限水準までずるずる下げる危険もでてこよう。
 問題はもちろん今週のアメリカの動き、それに連動する為替の動きだ。ただアメリカにはあまり好材料は期待できない。あれだけの金利下げにもかかわらず、株価も為替も不安定であるので、市場は、実体経済の先行きについて、リセッション入りという最悪の状況を織り込もうとしているようにみえる。今週のアメリカの経済指標が目を見張るような明るいものでないかぎり、下降トレンドを覆すのは当面難しいかもしれない。
 為替はこの間、アメリカの経済指標の悪化や金利下げにもかかわらず、不気味に反応せずドル高を維持してきたが、もともとむしろそちらのほうが、根拠のない人為的な円安だったのではないかという意見もあるように、市場は長期中期の円高トレンドにもどったようだ。どこまでいくのか、2005年の101円70を抜ける勢いがあるかどうかはわからない。月足RCIも週足のRCIも底であるので、一定の時期には円安への反転がありそうではあるが、ボリンジャーの形は下に勢いよく開いているので、一時的には節目を通り越していくかもしれない。
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