日中立会
金
21日のNY金は小反発。中心限月4月物は前日終値比3.30ドル高の1650.30ドルで取引を終了。この日のNY金相場は、世界最大の金消費国インドで5日間に及ぶ宝飾店の一時休業が22日に終了すれば需要が拡大するとの観測が広がった事や、米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が原油価格の上昇でインフレが誘発される可能性があると指摘した事も材料視されたほか、この日は、経済指標も強弱まちまちの内容となった為、方向感に乏しい取引となった。米不動産業者協会(NAR)が発表した2月の中古住宅販売件数は前月比0.9%減となった一方で、前年同月比では8.8%増となり、上方改定された1月分との合計販売件数は5年ぶりの高水準となった。NY金は一目均衡表の雲の下限での揉み合いを続けているが、今週末頃に揉み合いを放れた方について行きたい。
方向性 揉み合い
日中取引レンジ 4,405円~4,475円
大豆
21日のシカゴ大豆は反発。中国が米国産大豆2カーゴを買い付けたとの観測に加え、米国の農家が今春、世界の需要を満たすのに十分な大豆の作付けをしない可能性があるとの見通しを背景に反発した。中国国家穀物油糧情報センター(CNGOIC)によると、中国の今年上半期の大豆輸入量は2,900万トンと、前年同期比約25%増となる見込み。この日はまた、アルゼンチンのトラック運転手らがスト終結に向け、政府当局らと会合を開く予定。ストにより、新たに収穫された大豆とトウモロコシが港に運ばれない状況となっている。また、米クロップベルトではこの日、まとまった降雨があり、大豆・トウモロコシの作付けを前に土壌水分が更に改善したと見られる。外部要因などでの下げたところは買い拾いたい。
方向性 揉み合い
日中取引レンジ 44,800円~45,600円
池末