ある、ネットサイトで、投稿日記から、連絡をとり、返事をもらった。やはり弁護士になるという。女性で、年齢は50代と聞く。大したもんだと思う。大方の人はその年齢では、もう、趣味にしろ、これといった学びはしない。明彦君の周りは、そんな人ばかりである。特にこれといった学習はせず、学校だけで済ませている。それが、平凡な生き方なんだろう。
今の日本では、相変わらず、大学に入学させる事ばかりに、熱心で、入学後はさほど、授業成績を、重視しない。今までは、それでよかったが、それが、急速に崩れつつある。それは、何と言っても、企業の国際競争が厳しい現実があるからである。生きるか死ぬか。食うか食われるかでは、今までの、経歴や成功談では、それが役に立たない事が、表面化してきたからである。昨今の自動車や電気業界にこの事が、顕著に現れている。
これからは、人生、一生何か学ばなければならない。仕事をやりながら、片や、学習という時代になったのだろう。社内教育とかが、古くからあったが、これなども、常に試行錯誤し、教育内容を少しずつ変更しなければと思う。さらには、今までの、価値観をも、変更した社内教育にすべきだろう。
個人では、会社がやらなければ、自ら、自己啓発しなければならないだろう。それは、やらなくてもよい。是非とも学習はやることでは無いが、やらなければ、やはり、取り残されることにもなりかねない。そんな、厳しい時代になっている。しかし、今までの、日本人全体が、生活が豊かすぎて、緊張感の無い、だらけた、弛んだ生活習慣から、意識変化をするのは、これまた、大変である。何故なら,大方の人にとって、学習することは、つまらなく、苦痛が伴うことでもあるからである。
しかし、人の頭の構造は、また、複雑なもので、苦しい学習でも、それが、半年、1年と経過していくと、その苦痛が少しずつ無くなり、学ぶことが幾分楽しくなるという事も、明彦君の人生経験から、分かった結論である。それは、全く水中で泳ぐことの出来ない人が泳げるようになり、その人の世界が変化しているのと、似ている。
学習することは、世界が広がることである。競争するための道具だけに学習があるのでは無い。その知識が社会に役立ち貢献することも十分あるのである。自己実現などとも言われる昨今である。これはと思ったら、何か一つ、一日に15分でもやってみたら、1年後は何か得られるだろう。新聞を丹念に読むことでも、1年後は違ってくると思うが。学習することは身近にあると思う。