システムトレード(System Trade)とは、トレードを行う際に、裁量を排し、一定のトレードルールに従って売買を繰り返す手法のことを指します。レード判断をトレーダ個人の経験や勘といった裁量的要素を排除し、例えば「指標XがY値になったら買う(売る)」など過去の検証(バックテスト)が可能な数値や指標などを組み合わせて作成し、検証したトレードルールに従って一貫して売買を繰り返し行います。売買注文をコンピュータに自動執行させるいわゆる「プログラム売買」のことを指しているわけではありません。主な長所は、感情的なトレード判断を排除できることです。作成した売買ルールを過去の株価データを用いて検証し、評価できること。多数の銘柄から自身の判断ポイントに達した銘柄をスクリーニングしエントリーやエグジットのポイントを一定にできること。これによって、売買結果をトレードルールにフィードバックし勝率や期待値を改善することが可能なこと。等が上げられます。主な短所は、過去に無い相場に遭遇した場合、特に統計的に除外されてしまうほどめったに発生しない局面でのリスク(テイルリスク)に脆弱なこと。また、トレードルールが一般に知れ渡ってしまうと、その効果の低下を招いてしまう恐れがあること。等が上げられます。私の経験からすれば初心者や普通の方がトレードを継続して行うためには感情に支配されやすい裁量トレードを選択するよりも一定のトレードルールに従って、一貫して売買を繰り返すシステムトレードを選択する方が有利であると考えています。