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大阪府警泉南署 捏造

飲酒運転摘発、捏造疑い 検出数値水増しか 泉南署警部補取り調べ 

大阪府警泉南署の50代の男性警部補が、飲酒運転の取り締まりで報告書類に虚偽の内容を記載するなど不正行為を行っていたとして、府警は6日、虚偽公文書作成などの容疑で警部補の取り調べを始めた。捜査関係者への取材でわかった。警部補は、飲酒検査でアルコールの検出数値を水増しし、捏造(ねつぞう)した結果をもとに飲酒運転として摘発していた疑いもあり、府警が事実関係を調べている。

 捜査関係者らによると、この警部補は同署交通課に所属し、大阪府泉南市内の路上などで車やバイクに停止を求め、近くの交番などで飲酒検査を実施。その際、検査作業の一部を運転者に見せなかった。

 さらに、検査を1人で済ませていたにもかかわらず、報告書類には複数の警察官が検査内容を確認したように記入していたほか、運転者が説明した飲酒状況を改変するなどしていた疑いが持たれているという。

 警部補は飲酒運転の摘発件数が突出して多く、検査の結果は呼気1リットルあたりのアルコール数値が飲酒運転として摘発する基準となる0.15ミリグラム前後に集中。検査でアルコールの検出数値が基準に満たず、一般的には警告などにとどまるとされる運転者についても、数値を水増しして摘発していた可能性があるという。

 昨年、一部の運転者が府警に「飲酒運転の取り締まりがおかしい」と抗議し、疑惑が浮上。府警は警部補を交通取り締まりから外し、捜査を進めている。

 道路交通法や同法施行令では、飲酒した状態で車やバイクなどを運転することが禁止されており、原則として警察の検査で呼気1リットルあたりのアルコール数値が0・15ミリグラム以上で「酒気帯び運転」、さらに数値に関係なく泥酔状態だと「酒酔い運転」となり、いずれも罰則がある。

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