個人で株式投資をしている方と同じく、長期投資目的で投資信託を
保有している人も注意してほしいのが売買回転率です。
売買回転率とは、どのくらい頻繁にポートフォリオ組入れ株式を
売買しているかを表す指標のことです。
一定期間の株式売買金額を平均組入れ株式時価総額で割ったもので、
この比率が高いほど組入れ株式の売買が頻繁に行われることを表します。
例えば売買回転率100%以上というのは、1年間でファンド内の
銘柄が全て入れ替わる(もしくは入れ替わるくらいの売買高がある)
ことを示しています。
どんな理由があるかはわかりませんが、100%以上はちょっと多い
ように感じますね。
1年保有できないということは、買った時の根拠も曖昧なのでは?
と勘ぐってしまいます。
さらに面白いことに、米国では回転売買率の低いファンドの方が
運用成績は良いというデータも出ているのです。
このような差が生まれる要因として考えられるのは、頻繁に売買を
繰り返す投資は短期的な株の値動きに対して後追いになってしまって
いることが考えられます。
株は安い時に買って高い時に売る。
書いてしまえば単純なルールなのですが、これがいかに難しいことで
あるかは、実践すればするほど納得していただけると思います。
長期投資目的で投資信託を保有している人も、ファンドが短期売買を
していては元も子もないと思います。
勝てていない投資信託を保有している方は、
1 個別株の投資にチャレンジ
2 ETFを投資対象にしてみては?
個別株はリスクが高くなる反面、リターンも大きいことがあります。
ETFはコストが非常に安くなる反面、平均株価と同じような
値動きにしかならないことです。
人によりとれるリスクは違いますから、今までの運用成績を見ながら
半年か年に1度は自分のポートフォリオを再構築していきましょう。
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