中国 チベット族数百人拘束 強い信仰心 圧力には屈しない

AAI Fundさん
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米ニューヨークに本部を置く人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)」は2月17日、インドで行われたチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世の集会から帰国したチベット族数百人を中国当局が拘束したことを明らかにした。


チベット族市民の大規模拘束は1970年代末以降、初めての出来事だという。

 今、チベット族に対する中国当局の締め付けが強まっている。


人々の精神的支柱でもあるダライ・ラマ14世と、パンチェン・ラマ11世は非難され、中国政府への忠誠を誓うよう事実上強制されている。


忠誠を誓わない姿勢を示した場合、投獄やその他の形での処罰が科せられることもあり、ダライ・ラマ14世の写真を所持することは違法とされている。

 チベット暦の新年にあたる22日を前に、ロイター通信のカメラマンが中国中部の甘粛省(かんしゅくしょう)に入り、ダライ・ラマ14世の写真を掲げる一人の僧侶を撮影した。


チベットの人々の願いを伝えようと、命をかけた行動である。

巡礼の道 全身に祈り込めて

 ノルウェー・オスロに本部がある亡命チベット人向けラジオ局「チベットの声」などによると、中国西部の青海省(せいかいしょう)海西モンゴル族チベット族自治州で2月17日、40代の僧侶が焼身自殺したと報じた。


僧侶への管理を強めるため寺院に配置された公安当局者を立ち退かせるよう抗議の意味が込められているという。


四川省でも18歳の女性僧侶、19歳の男性僧侶が相次いで抗議の焼身自殺を図るなど、昨年3月以降、増加傾向にある。


中国外務省の劉為民報道官は「国内外の勢力がチベットの独立を画策しており、社会の安定を確保するためには必要な措置だ」と正当化を主張する。

 中国政府に屈しない姿勢は、人々の篤い信仰心から垣間見ることができる。

 四川省や甘粛省路上では、ラサの寺院などへ向けて地面に身体を伏せ、祈りを唱えながら一歩ずつ進む「五体投地」と呼ばれる巡礼の光景に出会う。


両手には木製の保護具、足には膝あてをつけ、布や毛皮の前かけを身体に巻き、決められた作法に従って前へ進む。


休憩などをする場合、巡礼者が足を止める前に石を置いて目印をつけ、五体投地を始めるときにはその印から進み出す。

 目的地に到着してようやく御利益があるとされるが、1000キロ離れた故郷から数カ月かけて寺院に向かう人もいる。








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