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ショートポジションの重要性
ショートポジションとは株を売る事で利益を得る取引のことを言います。株式投資では「空売り」と呼ばれ、先物の取引ではただ「売り」と呼ばれます。
一般的に株の取引と言えば、多くの方は「株を買う」という取引を想像するかと思います。実際、市場で行われる取引の多くも株を安く売って高く売るという取引だと考えて良いでしょう。このような株を買ってポジションを持つ取引方法をロングポジションと呼びます。この取引方法が最もポピュラーなのはロングポジションであれば借金(信用取引をする事なく)現物株で取引ができるということ、現物取引であればポジション保持期間に制限がないということ、ショートポジションに比べてリスクが少ない(株価に上限がないということは、ショートポジションの損失は無限に大きくなる可能性があるということと同義です)ということ、といった複合的な要因が考えられます。
しかし、株式市場で長期的に利益を上げ続けたいのであれば、ショートポジションの取引は避けては通れません。むしろ、今の相場環境では積極的にマスターすべき投資手法であると言えるでしょう。それは次の3つの理由によります。
まず第一に、どんな相場でも勝つことができる取引ルールというのは極めて限られていて、下落相場でも機能するロングポジションのルールというのはほとんど存在しません。一方で、特定の相場状況で機能する売買ルールは多種多様に存在し、多くの場合、そのルールが得意とする相場環境ではどんな相場環境でも機能する売買ルールよりも高いパフォーマンスを発揮します(例えば下落相場に強いルールであれば、下落相場が続く限り、どんな相場環境でも利益を上げられるルールより高い利益率を出せます)。
次に、仮に下落相場で機能するロングポジションのルールがあったとしても下落期間中はポジションを持つことはありませんので、その間の資金運転効率が悪化します。しかしショートポジションの取引を活用できれば下落期間中も利益を出すことができますので、資金の回転効率を大幅に向上させることができます。
さらに、ここ数年の相場状況を鑑みると、今後も数年間は下落トレンドが続く可能性が高いという状況があります。ロングポジションのみのルールは下落相場で大きな利益を得ることは難しく、場合によっては損失を出してしまうことも少なくありませんが、ショートポジションを活用した取引ルールであれば、下落相場中に大きな利益を出せる可能性が高く、今後数年の相場においてショートポジションの取引はより重要性を増すと考えられます。
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