下値波乱?

昨晩20日のNYダウは90ドル高で12427。転換線12321はかなり上に抜けたが、基準線は下向きであり、昨年来の上値を結んだ下降トレンドラインのちょうど下でとまった。さらに上値を追えるかどうか注目だ。HPの決算がよかったとかで少し雰囲気が好転したようだが、インフレ懸念が広がったり、金利下げ期待が強くなったりと、落ち着かない様子。日足のボリンジャーは、プラスに顔を出し、RCIも上昇しているので、短気は戻し局面になっているようではある。週足のボリンジャーもマイナスσまで戻してきているが、月足は依然下方向の-2σで、長期の下げトレンドはまだかなりきつい。週足ベースでもっと明確な下げ止まりがでてほしいものだが、どうもこのあたりまでの短期的な戻しで終わってしまう可能性もぬぐえない。
 為替は、確かに日足は転換線を円安方向へうわ抜け、日足ボリンジャーもプラスσを超してきており、週足でも次第に下値を切り上げて円安方向に動いてきていてるようにみえる。とはいえ、日足もRCIはすでに頭がまるまってきていて天井観がでてきているともみえる。週足は雲からも転換線からもまだはるか下に位置しており、ボリンジャーもなお下向き、RCIもまた下降しはじめている。どうもこのへんが円安の当面の限界のような気がするのだが、はたしてどうか。
 日経平均は、昨日の下げを8割戻し、13688。高値は13783まであり、戻り高値13889にわずかまで迫った。一体上なのか、下なのか、400円、300円と上げたり下げたりまことにめまぐるしい相場である。下値波乱というところだろうか。このあたり遅行線がローソク足とぶつかっているので抵抗が厚いようだ。だが、月足週足もいうまでもなく、日足でみてもまだ基準線は下向き。どんどん上値を追う力はないようだ。週足ボリンジャー、月足ボリンジャーも下げ基調。戻り高値を奪還しても、週足転換線14113まではなかなか長い道のりではなかろうか。
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