【話題の本】『さいごの色街 飛田』井上理津子著

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■格差、貧困…現代社会の縮図

 大正期にできた遊郭の面影を残す歓楽街、飛田(とびた)新地(大阪市西成区)には、今も約160の「料亭」が軒を連ねる。


派手な蛍光灯に照らされた店内では女性がちょこんと座り、「おにいさん、遊んでって」と呼び込みの「おばちゃん」の声が響く。

 人間の欲望を丸ごとのみ込む色街の「生の姿」を伝えようと、女性ライターが12年間にわたる取材の成果をぶつけた。

 作家の黒岩重吾(1924~2003年)が小説「飛田ホテル」などで界隈(かいわい)を活写しているが、飛田の沿革や現状を掘り下げた本は意外と見当たらない。


昨年10月に初版4千部で発売されると、おひざ元の関西地方では完売する書店が相次いだ。


橋下徹氏が大阪市長に当選した大阪ダブル選の時期に重なった影響もあってか、東京でも動きはよく、硬派なノンフィクションとしては異例の6刷3万5千部を発行している。

 「女の来るとこ違うやろ」

 「早よ、帰らんかい」

 取材中に怒声が飛んでくる。


それでも著者はパチンコ店から流れる軍艦マーチに背中を押され、飛田へ通う。


知り合いのつてで常連客のサラリーマンから体験談を聞き出し、取材の糸口をつかもうと居酒屋で女性たちの会話に耳をすませる。


暴力団関係者へのインタビューにも成功する。


呼び込みの30代女性の〈現状満足度はゼロ%や〉という言葉が印象的だ。多額の借金や教育の欠落…女性たちの肉声に接した著者は、この街に巣くう「貧困の連鎖」を見る。

 「大正期に生まれた飛田は日本近代の矛盾の縮図。根底にある格差や貧困の問題は、今の時代状況ともクロスする」(担当編集者の青木真次さん)。飛田という“異界”を足がかりに、現代日本を見通すルポルタージュになっている。









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