Bloomberg.co.jp より
『JAL:野村、大和をグローバル主幹事に-IPO規模は最大1兆円』
2012/01/05 15:50 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LXB2U207SXKX01.html
【1月5日(ブルームバーグ):経営再建中の日本航空(JAL)が新規株式公開(IPO)で国内外に株式を売り出す際のグローバル・コーディネーターに野村ホールディングスと大和証券グループ本社を起用したことが5日までに分かった。JALは9月にも東京証券取引所に上場する計画でIPO規模は最大で1兆円となる可能性がある。
事情に詳しい2人の関係者によると、JALは7月にも東証に上場を正式に申請する見通し。筆頭株主の企業再生支援機構は全保有株を放出、売り出しは5000億円から1兆円(時価総額も同額)に上り、国内IPOとしては1998年以降の最大規模となる見込み。時価総額は全日本空輸(ANA)の約5600億円を抜く公算。
JALの南場太郎広報担当によれば、同社と機構は野村と大和をグローバル主幹事に起用。現在は海外売り出しの主幹事の選定作業を行っているが、新たにグローバル・コーディネーターとして採用されるかは未定という。南場氏はIPOの時期や規模などの詳細についてコメントを控えた。
いちよし投資顧問の秋野充成運用部長は、「世界的に資金は十分にあるため市場環境が整えば、お金がリスク資産に流れ、JALのIPOが大規模になる可能性は十分ある」と述べた。一方、欧州債務危機が拡大し、米国経済などにさらなる影響を与えれば、投資マネーの流れにネガティブに作用し、売り出し額は減少する可能性もあると分析した。
JALのIPOについては昨年7月に企業再生支援機構が、野村と大和のほか、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券を国内主幹事証券に選定したと発表していた。 】