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CFTC、主要先物ポジション状況-12月27日現在

商品先物取引委員会(CFTC)が発表するシカゴIMM先物市場での主要な先物のみのポジション状況は、12月27日現在で以下のとおり。通貨、ネット・ポジション、前週比の順で表記している。

※通貨、ネット・ポジション、前週比

円 + 22,585 - 1,891
円はロングが縮小。ドル円は77円後半から78円前半を中心とした小動き。月末・年末に向けたドル需要に伴うドル買いや、欧州のソブリンリスクに伴う安全資産としてのドル買いがドル円を下支えした。一方で、78円より上の水準では、本邦輸出勢の売りがドル円の上値を抑えた。

ユーロ - 127,879 - 14,182 
ユーロはショートが拡大。欧州のソブリンリスクを背景として、足もと積みあがったショートポジションの解消がクリスマス休暇を前に優勢となったことから、1.32ドル付近まで上昇。ただ、根強い欧州への懸念から買い戻しが一巡すると、1.30ドル前半へ水準を下げた。

ポンド - 29,172 - 3,233
ポンドはショートが拡大。ポンドドルもユーロが買い戻される動きにあわせて、1.57ドル後半まで水準を上げたものの、さらに上方向を試すだけの力強さも見られず。キングBOE総裁が「金融市場の状況や成長見通しは悪化している」との見解を示したことで、景気見通しへの期待が後退し、ポンドドルは1.56ドル割れまで押し戻された。

加ドル - 21,812 + 5,056
加ドルはショートが縮小。世界的に株価が底堅く推移したことで、景気持ち直しによる石油需要増への期待から、加ドルは底堅い動きに。ドル/加ドルは1.0170加ドル付近まで加ドルが買い戻された。

スイスフラン - 10,798 - 7,662
スイスフラン(CHF)はショートが拡大。スイスフラン(CHF)は横ばい。SNB(スイス国立銀行)が「ユーロCHFの下限目標1.20CHFを維持する」との方針を示したことで、スイスフラン安を期待していた参加者の失望をかってCHFが買い戻される場面が見られた。しかし、同時に「無制限の外貨購入を継続」、「スイスフランの水準は依然として高い」とし、今後も通貨安を誘導することを改めて示したことで、CHF買いの動きも強まらなかった。ドルCHFは0.9350CHFを中心に上下動した。

豪ドル + 32,637 + 6,895 
豪ドルはロングが拡大。20日の豪準備銀行(RBA)議事録で、鉱山セクターが堅調であるほか、アジア諸国が着実な成長を遂げていること、かつ米投資家が欧州の債券市場から資金シフトしている影響で国内の資金ひっ迫感が見られないことは「利下げの強い必要性があることを示唆していない」とし、今回の利下げに慎重な意見があったことが明らかとなったことで、利下げ期待がわずかに後退し、豪ドル買いをサポートした。

NZドル + 1,405 + 793
NZドルはロングが拡大。他通貨と同様に、休暇前のポジション調整による買い戻しが中心となり、NZドル/ドルは0.77ドル後半へ持ち直した。その後も、NZ7-9月期GDPは前期比+0.8%となり、市場予想の+0.6%よりも強い結果となったことが下支えとなり0.77ドル前半で底堅く推移した。

メキシコ・ペソ - 25,685 - 6.883
メキシコ・ペソはショートが拡大。メキシコ・ペソ・ロングは2010年12月7日に6万枚割れまで縮小した後は13万枚まで増加。その後は再びロングを減少させ、ショートに転じた。

原油 + 144,588 + 6,546
原油はロングが拡大。米石油在庫統計において、在庫が大幅に減少したほか、株価の持ち直しによる景気回復期待が、相場を下支えした。一時、12月14日以来となる100ドル台を回復する場面が見られた。

金 + 130,788 - 3,148
金はロングが縮小。リスク資産売りの流れが一服したことで、1640ドル付近まで持ち直したものの、買い戻しの背景がショートカバー主導の域を出ず。年末を控えてさらに上方向を試す動きにはならず、買い戻し一巡後は1590ドル付近へ下げた。
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