八ツ場ダムの建設再開が決まった。前原さんは、結局、押し切られてしまった形だ。
前田国土交通大臣が、一昨日、地元に行き、建設再開を報告したところ、地元が万歳をして、喜んだ。こういう既成事実を作られてしまうと、前原さんとしても、抵抗に限界がある。
前田国土交通大臣は、戦術的に成功したということだろう。
何十年もかけて8割がた事業が進捗したものを、今さら止めて、別の代替策を一から始めるというのは、よほどのことがない限り無理がある。
非現実的で思いつきのようなマニフェストの亡霊が消えて、落ち着くべきところに落ち着いた。
それに、マニフェストにこだわる意味も薄れた。民主党が政権を取った頃は、国民がこのマニフェストを支持したとか、政権公約だとか言って、馬鹿な内容でもマニフェストに固執していたが、今となっては、マニフェストなど無きがごとき状態になっているので、八ツ場ダム建設中止に無理してこだわっても、あまり意味がない。むしろ、悪あがきにしか見えない。
それにしても、2年間の遠回りだった。