【ワシントン=柿内公輔】カーニー米大統領報道官は9日、欧州連合(EU)がまとめた危機対策は不十分との見方を示すとともに、国際通貨基金(IMF)への資金拠出にも応じないと明言した。
EUが財政規律強化へ新協定を打ち出したことに、カーニー氏は「進展の兆しはある」としながらも「一層の取り組みが必要なのは明白だ」と強調。EU新基本条約制定やユーロ共同債で合意できなかったことに不満を隠さなかった。
一方、米有力シンクタンク、アメリカン・エンタープライズ研究所のエコノミスト、デスモンド・ラックマン氏は「EUは欧州で広がる信用危機への処方箋を示せなかった」と分析。EUがIMFへ最大2千億ユーロの融資を決めたことにも、ブルッキングス研究所のダグラス・エリオット研究員は「市場を納得させるには不十分」とみる。カーニー氏も「米国の納税者がこれ以上関わる必要はない」として、米国はIMFに拠出しないと指摘。「欧州が解決すべき問題だ」と突き放した。
オバマ政権はガイトナー財務長官をEU首脳会議の直前に欧州に派遣、迅速な対応をEUに促してきた。
* 先週末の欧州、NYダウの大幅上昇は、妥当なものだろうか?
一時的なものに過ぎないのであれば、その先に待っているのは、大幅下落だ。
本当に餅つき相場ということがあるのかどうか。
積極的に売りにいけない、買いにもいけない微妙な水準で動いている様に思うが、楽観論を信じて買いに行くには怖すぎる。