ユリウスさんのブログ

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沖縄の少女暴行事件 -片面だけの報道を排す

 沖縄の中3少女暴行事件について、言いにくいことながら、これだけは言っておかなければならない。物には両面があるということを。

2/12 報道第一報によれば
沖縄県北谷町で女子中学生(14)に乱暴したとして、県警沖縄署は11日未明、強姦容疑で、在沖縄米海兵隊キャンプ・コートニー(うるま市)所属の二等軍曹タイロン・ルーサー・ハドナット容疑者(38)を逮捕した。同容疑者は下半身を触った行為を認めたが、「性的暴行はしていない」と容疑を否認している。
 → 逮捕は暴行容疑である。

 その後、事実関係の推測記事はでたものの、報道では暴行の事実はあったという前提でなされ、世論の怒りが高まり、前回の事件と同じように沖縄の基地問題へ移っていく。
仲井真知事は「こういう事件が続くと県民の怒りが頂点に達し、今後の基地問題に深刻な影響を与えかねない」と強調。「被害者が14歳で中学生ということを考えると、強い怒りを感ぜざるを得ない」と述べ、不快感を改めて表明した。
 → この意見に不同意の人はいない。14歳でなくても、20歳でも力に物を言わすことに対して、強い怒りを感じるべき。しかしこれでも物事の一面しか見ていないことは確かである。

14日、仲井真知事は政府に対して、米軍への反発が広がっている地元の状況を説明し、米側に綱紀粛正と再発防止の徹底を申し入れるよう要請。首相は「沖縄県民の気持ちは分かる。要請を受け止めて最大限やっていく」と応じた。
 → これも反対意見はない。しかし一面からのコメントである。ここまでの報道は全て加害者を糾弾するもので、被害者のことに言及したものは見られない。

政府は沖縄の中3少女暴行事件を受け、再発防止策として、米軍基地周辺の繁華街などに地元自治体の了解を得た上で防犯カメラを設置する方向で検討に入った。
 → 物事の一面しか見ていないと、これで再発防止が出来ると思えるらしい。最善の策かどうかの検討もなされず、地元の反対がなければ実施するらしい。


 細かい事実関係は把握していないので(報道されてない)断定は避けたいが、きっかけは加害者の兵士が少女に声をかけて、誘われた少女が誘いに応じてついて行ったらしい。翔年はここがポイントと思う。

 親や教育者は「人を疑ったらいけません」、「世の中は善人ばかりだから、自分で判断せず、大人の言うことをよく聞きなさい」とでも教えていたのだろうか?
 14歳では起った結果を責めることはできないけれど、判断のできない子供なら、親や先生が少なくとも、キチンとした躾をしておれば、防げた可能性が高いと思う。大抵の女性はそうして身を守っている。

 そういう女性側の躾と知恵を備えたディフェンスがなければ、沖縄米軍がどんなに軍の規律を高めたとしても、少女は都会に出ることもあろう、外国に行くこともあろう。その時、男に声をかけられてホイホイとついていくなら、事件はまた起るであろうと容易に想像できる。

 防犯カメラの設置で強姦事件を防ごうとするのは、別のマイナス面があることを心配しなければならない。市民を監視するカメラがあっちこっちに設置されれば、プライバシー侵害事件など、また別の大きな問題が発生することになろう。四六時中、警察に監視されることを許容しない方が望ましいのではないかと他地域のことながら心配する。

 だれも心の中で思っていても、この種の事件では被害者のことを慮って発言が一方に傾いたまま時が流れていく。安定した社会はものの両面をよくみ、利害得失をよく吟味した上で対策をしないといけないと強く感じます。
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