Sさんとの思い出

akainkoさん

話が、変なところに飛んでしまいました。親愛なるSさんとの思い出を書くつもりが、

いつの間にか、自分のことを書いてしまいました。そうです、あれは、

今となっては、Sさんとの最後の旅行となった北海道に言ったときの思い出でした。

Sさんもおそらく、北海度に行くのは初めてだったと思います。

自分にとってもあの時以来の北海道です。飛行機の上から見る北海道は

一面真っ白そう全て真っ白です。千歳空港に到着し、目的地の真幌場の温泉に向かいました、

途中、臼山の熊牧場に立ち寄ったはずです、熊も案外器用な動物です、

 

売店で買った、リンゴを投げてあげると,器用に手で受け取っていました、

Sさんもえさのリンゴを投げて、とてもはしゃいでいました、

バスガイドさんと記念写真を写してご満悦でした、ガイドさんに遠い沖縄から

着ましたといって、ガイドさんも沖縄のこと色々聞かれていました、

少し鼻の下を伸ばしていましたねハイ、バスに揺られて、目的地の温泉に着きました。

早速浴衣に着替えて、温泉に入ろうということで、みんなそろって行きました、

ホテルの浴場にしては、すばらしく規模の大きな浴場でした、

今まで行った観光地の浴場の中では一番規模の大きなものだったと思います。

外の景色が眺められる浴場に入って、窓越しに景色を見ると、どうやら山のようです、

山の木々を眺めていると、枯れていて、葉っぱはついていないはず、そう思いながら、

よくよく見てみるとカラスがびっしり止まっていて、まるで葉っぱが

張り付いているように見えます、カラスの大群です、どのくらいの数でしょうか、

何百、何千、いるのでしょうか、暗くてよくわかりませんでしたね、

とに角すばらしい眺めの良い浴場でした。

 

 

あまり気持ちがいいので、父ちゃん会の面々もしばらく湯に使って

命の洗濯をしているようでした。もちろんSさんも気持ちよさそうでした、

その時どういうことが頭をよぎったのでしょうか、何か思いにふけっていうようでしたね、

私たちは一風呂浴びた、さっぱりしたところで、早速食事タイムです、

北海道の珍味をあしらった、食事は満足するものでした、

ホテルの外は、雪です、粉雪が待っていました、私たちはホテルの中にいましたが、

Sさん達は散歩に出たようですね、歩いて、程、近い所に地獄谷というとこがあるそうで、

そこにいったそうです、そこで、足が滑って危うく転びそうになって、

早々に引き上げてきたそうです、楽しかった温泉地を後にして、

二泊目の目的地、札幌に向かいました、

 

途中釧路に立ち寄ることになりました、そこで自由行動に入り、

みなで釧路の町を散策しました、新鮮な海産物が無いかということで、

市場を探していきましたね、歩いていて最初気がつかなかったのですが、

しばらく歩いていると、耳が痛いのに気がついたのです、すぐ治る

 

すぐに治まるだろうと、気にしなかったのですが、だんだん痛みがきつくなり始め、

自分だけかと思い、みんなに聞いてみると、みんなもそうだった見たいです、

あまりの寒さに耳が痛くなったのだと思います。なにしろ、

零下32度近くまで下がっていたそうです。

地元の海鮮市場まで行くと観光客らしい人でにぎわっていました、

威勢の良い掛け声があっちこっちから飛び交っていました、

人通り物色して目ぼしい物を皆思い思いに探していました、やっぱり北海道はかにの本場です、

海産物もカニの種類が豊富です。

 

 

みんなも目当てはカニのようです、Sさんもカニのようなものを買い求めたようでした、

Tさんもカニを買って宅配便で送ったといっていました、Mさんはなにを買ったでしょうか、

手に何かぶら下げていましたね、皆思い思いのお土産を買ってそこを後にしました

、あ、それから倉庫外の中に入って本場のラーメンを食べました、

何故かMさんだけは別の店で食べていました、食べたいものが別にあったのかな、

私の食べた感想ですが、特別びっくりするほどおいしいラーメンと

言う感じはしなかったですね、普通ですね、

 

 

しかし、ビールを注文したら、ビンのビールではなく、

缶を持ってきたのにはびっくりしましたそれから、釧路では、

ガラス工芸館、そこにも行ったと思います、何時間か滞在したあと、

釧路を後にして目的地の札幌に向かいました、バスで二時間か三時間かかったと思います、

自分はバスの中で、ほとんど寝ていたと皆が後で行っていました、時々MさんやSさん、

Mさんの笑い声が聞こえていましたが、オッチャンは夢の中をさまよっていました、

昔から同級生に眠狂四郎(沖縄ではよく寝る人(ニーブヤー)そういわれていました。

私が(よく寝る人(ニーブヤー)になったのには訳がありますハイ(それは、又、後で)

 

 

父ちゃん会の最後の目的地札幌にいよいよ到着です、外は猛吹雪と言うか

道行く人は傘をさしていました、もちろん、吹雪に出会ったのは、

初めての経験です、北海道の女の子、この吹雪、寒さの中でも、

今はやりの丈の短いスカートにルーズソックスそういう格好で町を歩いて

いるのにはびっくりしましたね、

(寒くはないのかな、人事ながら心配しましたハイ)

 

ホテルにチェックインし一休みし北海道に来たからには、

やっぱり本場のカニを食べに行こう(旅行の目的のひとつでしたから)と言うことになり、

やっぱり札幌一の繁華街、すすき野に一同繰り出すことになりました。

そこでもやはり途中に一寸した、パプニングがありました、

カニを食べさせるところがありそうな、所を探して、

タクシー二台に分乗していったと思います、

タクシーを降りてあっちこっち歩いたと思います、

外は吹雪ですのでなかなか、思うように歩けません、

 

時々滑りそうになるのを気お付けながら歩く訳ですから、

思うように歩けません、そうこうするうちに何名か道にはぐれてしまい、

携帯で連絡するやら、どこにいるのか探し回るやら、もう、訳もわからなくなり、

迷子状態です、そんなこんなで、一同そろったときには、来ているものはぬれるわで、

散々でした、しかし、カニを食べるまでは諦めませんでしたね、

誰も帰ろうとはいいませんでした、

(すごい執念ですね、これも仕事に生かせるでしょうか?)

やっとカニ専門店らしきところを探して、入ったわけです、

 

 

やっぱり、カニの専門店らしくお客さんが一杯していました、どうやら1階から3,4階まで

全て座敷があるようでした、私たちはエレベーターで二階に案内されました、

そこで座敷に通され、落ちつたところで自称カニ通のMさんに注文を任せました、」

しばらくして、待望のカニがやってきました、

タラバガニ、マツバガニ、ズワイガニ、カニの名前には詳しくないので、

よくわかりませんが、とにかく、あるだけ全部と言う感じでした、そこで、

約二時間ほど、念願のカニ料理を、腹いっぱい堪能して、

酒も程よい気分、一同満足してホテルへの帰途に着きました。

道々しゃべりながら歩いていました。帰りは歩いたと思います、

 

その途中でSさんのオトゥがどこに行ったのかわからなくなったのです、

すぐ合流する、又いつもの癖で、どこかで道草でもして、かわいい子でもからかって、

鼻の下でも伸ばしているかも、だから気にしないでそのまま、歩いていました、しかし、

何時になってもくる様子もないし、姿も見えない、どうしたのか、それから皆、

そわそわし出して、思い思いに探してまわったのですが、

結局ホテルに着くまでSさんのオトゥは現れませんでしたね、ハイ

皆の言うには、ホテルの場所はわかっているから待っているうちにそのうち帰ってくる、

子供じゃないんだからということで待つことにしました。、

 

そのうち来るはず、そういいながら待っていると、案の定来ました、

なんだか顔が強張っていまして、黙っているから、どこで何してきた、

色々事情を聞いてみると、Sさんのオトゥらしい答えが返ってきました、

実は帰る途中で急に腹の具合がおかしくなり,我慢できなくて他のホテルのトイレを

借りていた(どうやら大の方だったので時間がかかった、本人いわく)そして、

自分が戻ってきたら誰も待っていなかった、お前らは血も涙もないのか

(オトゥのいつもの口癖、怒ると出ます。)待ってねていわれたれ、

そりゃ待ちますよ、しかし、誰もそんなこと聞いてない、そう言うといや自分は言った、

云った、云わないの水掛け論になりいつもの父ちゃん会のバトルが始まりました、

 

マァ、マァとなだめて、いつもの和やかな雰囲気になりましたが、

結局オトゥはあれから随分歩いたそうです、

(ほんと、世話の焼けるオトゥですね)マァ、

これも今となってはSさんとのいい思い出になりました、

北海道最後の夜の札幌を満喫して一同床につきました、そして、

翌朝チェックアウトまで少し時間がありましたので、札幌の町を散策しました、

ほんと天気も良くて、気持ちのいい朝でした、すがすがしい晴れ晴れとした、

なんともいえない気持ちの良い朝でしたね、Mさんと私以外はもう、

朝の散歩に出払っていました、どこをどう歩いたか思い出せませんが、

旧札幌県庁、明治時代の建築物で古いレンガ造りの建物で中のほうは今では珍しい、

木造の貫禄のある、明治時代の荘厳の建築様式を偲ばせるものでした。そこを後にして、

札幌雪祭りで有名な公園、自衛隊の隊員と思われる人たちがすでに雪祭りの準備をしていました、

そこを通り抜けて、札幌で有名な札幌の時計台、一時間に一回鐘を鳴らすらしく、

丁度、運良く、鐘の音を聞くことができました。

 

そうこうして気持ちの良い朝を満喫し、時間が来たので他の、

父ちゃん会のメンバーとホテルで合流し、いよいよ札幌の町ともお別れです。

又今度いつ来れるか、そういう思いを残しながら二泊三日の北海道を後にして、

沖縄への帰路に着きました。思えばこれが曽根さんとの最後の旅行になったわけです。

Sさんとの思い出、他にもたくさんあります。何しろ十五年近くの付き合いです。

一言では言い尽くせないほど、まだたくさんあります。今回はこれ位にしておきます、

折を見て、私のこの日記に書き続けていきます、私にとっては、Sさんは心の中に

永遠に生きています。昨日Sさんの告別式に参列、線香上げてきました、

写真の顔は今にも声をかけてきそうな、いつものオトゥです。

三腺か何かの発表会の衣装でしょうか、紋付の着物を着ていましたね、

そういえばオトゥは私にとって、最初の三腺の師匠でした、

もっと色々教えていただきたかったのですが、今となっては悔いが残ります。

 

 

師匠向こうに逝ってもサンシンを弾いて、酒でも飲みながらワイワイ、

ガヤガヤ楽しそうにしている姿が目に浮かびます。親愛なるSさん、

父ちゃん会には欠かせない存在のSさん、皆から愛され、憎めないSさん、

今までありがとう、ほんとに公私共にお世話になりました。

オトゥの冥福を祈って、お別れします(合掌)

 

 


最後までお読み頂きありがとうございました。

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