ＰＭＩが48.0に低下
節目の50を下回り、景気下向きの懸念が・・・
日本の東日本大震災
ヨーロッパのソブリン危機
アラブの春
タイの大洪水
等々、世界経済のリスクは増すばかりだが、
中国は人民元の変動を抑えながら、輸出は減速するものの
内需は過熱からのスローダウンを目指し、金利と預金準備率を上げ、その水準を維持してきた
最近は金融緩和方向に向いているが、インフレが収まっていないため、スピードは遅い
インフレ下での景気下向きは懸念すべき事態
景気下向きと言っても、日本に比べれば十分マシ
だと思うが、かといって大学卒業者の就職率は低く、
沿岸部はインフレとともに行われてきた賃金上昇のスピード鈍化、
内陸部は開発の停滞となれば、
社会不安が増す可能性がある
これまでは『発展』のために黙認されてきた環境破壊にしても、
すでに無視できない水準
市民のデモにより工場閉鎖、の例もあり、
環境投資が事業者に求められる
賃金上昇、環境投資・・・となると、市民にとっては当然のことではあるが
海外企業は拠点をインド、ＡＳＥＡＮ等に移す可能性もあり、難しい問題
今の中国共産党政権が安定しているのも、
『経済発展しているから』
経済が停滞し、インフレが続けば、
胡耀邦総書記の追悼を名目に天安門広場に学生が集まったあのころ、と状況が重なる
国内放送波は制御できるが、衛星放送は制御できない
ネットの監視にはいずれ限界が来る
それ以上に、口コミは想像以上のスピードで伝わる
あれだけ広い国土でありながら国内に時差を作らず、
すべて北京を中心に動かしている国
特に西に位置する地域の住民感情はいいものではない
中華人民共和国にとどまる方が経済発展の機会は大きいと思うが、
分裂も、と考えてもおかしくない
ただ、分離独立となると、旧ソ連がそうであったように、
配備されている核ミサイルの取り扱い等、難しい問題が発生する
まあ、ＰＭＩの数字が１回悪化しただけで論議するのは早計か・・・
