ヨーロッパの衰退と新興国の台頭

goodknight1987さん
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現在のヨーロッパのソブリン危機から発展するであろうヨーロッパの衰退は、
ローマ帝国の崩壊をなぞるのか?
ナポレオン支配からの解放をなぞるのか?
第1次大戦後をなぞるのか?
第2次大戦後をなぞるのか?
過去の歴史とは全く違う道を進むのか?

いずれにせよ、世界に占めるヨーロッパの地位が支配的だった植民地時代からの
転落の歴史の延長であるのだろう

解放された植民地の運命もさまざまで、
天然資源を売るだけで生活できる国、
ヨーロッパが引いた国境線内に閉じ込められた民族同士の紛争が絶えない国、
白人支配を続け、経済的に成功した国、
苦難と努力の末、政治が安定し経済成長を続ける国
ロシアを除くBRICSは元植民地
各国さまざまな歴史を刻んできたが、新興国として著しい発展をしている

ヨーロッパが不安定化するなか、新興国はどうなるのか?
リカップリングか、デカップリングか?
サブプライム危機にした議論が蒸し返されそう
貿易が行われ、資金移動が頻繁に行われている現状、程度の違いこそあれリカップリングだろう
ロシアは天然資源の売り上げに影響を受けるだろう
中国は貿易黒字の縮小が避けられない
各国ともヨーロッパ資本が入っているので、引き揚げ・売却が課題になるだろう
これをピンチとみるか、チャンスとみるか、は人それぞれ
自分はチャンスだと思う。新興国がより自立した体制へ移行する道となる

中国について言えば、最近100年ほどは東アジアの中心ではなくなっていたが、
それ以前は文明が始まってからずっと東アジアひいては世界の中心だった
「中華思想」が生まれるのも無理はない存在
中国の近年の成長は昔の栄華を極めた地位を取り戻す道だと考えている
その国が他国の資本に依存することは異常であり、いずれ解消へと向かう
今回のヨーロッパの危機が他国依存解消への1ステップであるととらえている

EU全体でみればアメリカより大きなGDPのヨーロッパ、
衝撃は世界全体に広がるが、
それは第1次世界大戦、第2次世界大戦後も同じ
乗り越えられない衝撃ではない

ただ、景気後退となれば悪影響はさまざまな分野に波及する
原因がソブリン危機なので、各国とも公共事業で支える、とはいかない
日本・アメリカなどの一部例外を除けば
一方で原油価格は高止まり、鉱物価格や農畜産物価格も下げは緩い
そもそも農作物が満足に生産できるのか?  漁業資源は持続可能なのか?
との問題もある
地球温暖化に寄与する温室効果ガスの削減にもブレーキがかかるだろう
そもそも「削減」できていないが
技術開発は細々と続くだろうが、ブレークスルーがない限り、普及は遅い
不安定な供給源をいかに安定した供給源にするか、日本碍子のNAS電池はその有力候補だったが...

温室効果ガスの削減で言えば、
日本の電力に占める原子力発電の割合が減少し、火力発電の割合が増加したので、
単位電力量あたりの温室効果ガス排出量は増加している
電力供給が不十分なので節電を迫られたが、
京都議定書で約束したことを実行するのであれば、節電は年中行わなければならない
返す返す、京都議定書の履行期間であるにも関わらず、それに向けた行動と検証がまったく行われないことに残念でならない
『東日本大震災の復興が第一』であることは理解する。復興には資金・エネルギーをかけなければならないことも理解するし、賛成する。排出量が増えるのはやむを得ない
だからと言って、都会に住む人間が、東日本大震災で被災していない人間が温室効果ガスの削減に努力しなくてよいわけではない
「エコブーム」だったのか、と思わざるを得ない

地球はそもそも温暖化していない、と主張する人もいるが、
(1)二酸化炭素は温室効果がある
(2)地球の二酸化炭素濃度は上昇し続けている
(3)よって、地球の気候は温室効果の影響を受ける
それだけで説明は十分だと思う
気候変動の予想に差はあるが、今と違う気候が将来訪れる、に変わりはない
その時は、今生きている人間はほとんど死んでいるだろうが

まあ、ここで書いても無力だよな~
かという自分がどこまで努力している? と言われれば、それほど努力しているとは言い難い・・・
講釈垂れるほどの人間でもないし・・・
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