G7失望売りがくるか

週末8日のNYは64ドル安の12182。週足では、ここ5年で最大の下げという。日足は基準線が急降下し、MACDも下げ基調。週足は雲のはるか下に落ち、月足も転換線を大きくわり続けている。週足の遅行線が雲の中に入っているので、抵抗を受けている感じではあるが、ボリンジャーみると日足はマイナスσで抵抗しているものの、月足はマイナス2σを下に抜け、週足もマイナスσと2σの間にあり、日足、週足、月足すべてでRCIは下降中。強い下降トレンドという他はない。低金利も政府の景気対策も株価にはちっとも効いていない様子である。
その前に終わった8日の日経平均は189円安の13017円。機械受注が悪かったからといわれているが、政府関係者のさまざまなコメントが、株式市場関係者の怒りをかっているのも多少影響しているかもしれない。日足、週足はもちろんますます下降トレンドが勢いづいているが、月足も雲の中に突入。遅行線も基準線を割り込んでしまっている。日足のボリンジャーはマイナスσだが、週足月足はどちらもマイナス2σにあり、ダウよりさらに形は悪い。RCIはゼロ近辺に達しているものの、まだあげる気配はなく、チャートだけみていると、直近の安値を守りきれるかどうか、怪しい状況だ。
 実際、G7でなにかするのではないかと期待していた評論家もいたようだが、ヨーロッパと日本、アメリカは足並みがそろわず、アメリカは公的資金導入には否定的。このままではG7失望売りがどっとでかねないのではないか。アラブみたいなところからのモノラインなどへの資本注入がうわさされているようだが、明確に具体化しないと、なかなか市場は信用しないだろう。日米の市場の動きからみると、政府への不信感は相当に根強いものがあると思えるのだが。
 ただ為替だけは、今まで不気味に小康状態で、ちょっと円安にすら戻してきている。何かドルを維持する外部の意志が働いているのかもしれない。とはいえトレンドはやはり月足も週足も強い円高方向でかわっていないので、いつまでも持ちこたえるとは思えないのだが。
 市場を小ばかにして、市場のトレンドを自分でコントロールできるようなつもりでいる政府関係者は、そのうち、手ひどいしっぺ返しをうけるのではないだろうか。しかしもしも円高へ本格的に動くと、日本の株式市場は、もう一段苦境においこまれかねない。そうならないことを切に願うが、市場の指標をみていると、下げ相場で痛んでいる個人には、とても買い向かって支えられる力はなく、出動すれば下手をすれば格好の標的にされて木っ端微塵にされかねないという恐怖がぬぐえないでいる。
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