yuhsanさんのブログ
山と谷
株にも人生と同じように、山と谷があります。山と谷といえば、登山と・・・思っていたのですが、実際にはあまり関連性がないのかもしれません。
株式相場では、1989年のバブルが弾けて以来、いくつもの山があり、いくつもの谷があります。でも、名前がある山は、2000年の「ITバブル」程度で、日本が世界一を夢見たあのピークですら、「90年バブル」と呼ぶ人もいれば、単に「バブル」または「不動産バブル」という人もいて、正式名称はありません。
一方、谷のほうでは、97年の山一証券破綻時の暴落を「山一ショック」、2008年の大暴落を「リーマンショック」と呼んではいますが・・・。不思議なことに、山より谷のほうには名前がつきやすく、「大震災ショック」、最近の世界的な暴落も「ギリシャショック」などと、早くも名前がついています。
登山のほうの山谷には、たいてい名前があり、座標点として重要な役割を持っています。株式市場でも、大きな変動はその原因とエネルギーを知る意味で大切です。せめて下にあげた山くらいには、名前が欲しいのですが。
(1) 1989年バブルの正式名称(私はジャパン・アズ・ナンバーワン・バブルと呼んでいますが)
(2) 2003年8,669円から始まり2007年に18,300円を付けたピーク(バブルと呼べないうちに下げてしまいましたが、小泉改革ピーク?)
さて、1989年からのチャートを見ると、38,957円のピークから今日の8,864円まで、右肩下がりの22年間が続いています。90年代の高値は、20,000円を超えていましたが、01年からは高値が20,000円を超えることがなくなってしまいました。
どなたかが日記欄でご指摘があったように、山は低く谷は深い状態が恒常化しています。この調子で行くと「2011年からは、10,000円が壁になる」のでは・・・。どうもいやな感じです。
ただ、登山と株式市場との相違点もないわけではありません。それは、「山も谷も必ず終わりがある」ということです。
株式市場での上げは無限に続いて欲しいと思いますが、案外早く終わってしまいます。反対に下げはなかなか終わりません。上り下りの苦痛度は反対ですが、ただ上げも下げも無限には続かないという点では共通です。
ところで、一番重要な相違点は・・・。
登山ではこれから登る山の高さは事前に分かりますが、株式市場のほうではまったく分からないことです。それどころか、登るつもりがかえって下ってしまったり、途中道を間違えて別の山に登ったりすることも珍しくありません。
チャートは過去の事象をとてもよく説明してくれますが、いくらチャートを勉強しても将来の動きを知ることはできません。天井と大底が分かるチャートや方法があれば、それこそノーベル賞ものです。株の利益は他人の損失から生じるという事実に矛盾してしまうからです。
ということは、誰にも将来は分からないということです。そう考えると、「2011年から10,000円が壁になる」のでは・・・と考えるより、来年はあのバブルの高値4万円に向かって上昇すると想像したほうが楽しいのかもしれません。
株式よりも楽しいことを見つけた方が
いいかも・・・と考えてしまいました。
人生は短いですから。
こんばんは。
納得のあるお話で、非常に参考になります^^
現実的には、どうしても日々のチャートや企業財務諸表とかを見てしまいがちで、最近反省しきりなんです。
先日のコメントで随分目を覚ましてもらいました。
このところ長期のチャートを改めて見ることが増えています。
予測は不可能ですけど、
相場に対する自分の関係性に随分変化が出てきました^^
楽しみたいと思ってます^^
hirohirohirohiroさん、コメントありがとうございました。
私の投資法は、「配当で生活」することを目的にしているため、投資資金はすべて株にしています。キャッシュを持っていません。そのため相場が変動すれば、資産価値は上下します。
株価の上昇期には持ち株を増やし、下降期にはキャッシュを増やせばいいのでしょうが、下降期が分かるのは相場の終わりころです。私は現在のような相場の時には銘柄の入れ替えをやって、次の相場に備えるようにしています。
そして上昇期に3倍、下降期にその半分を失うとしても、その前の谷よりも少しでも資産が増えていれば満足しています。銘柄に選定には時間を掛けますが、短期の勝負に必要なチャートには気を使わないことにしています。
少しおしゃべりが多くなってすみません。投資法は人によりさまざまです。ご自分の投資法貫いて、駄目だったら諦めるほうがいいのかもしれません。
ご成功を祈ります。