ポイント
積極的な金融緩和策への言及を避けたバーナンキFRB議長の講演がマーケットの失望を誘い、ダウ平均株価が反落したことが、今日の日経平均株価の重石になりそうです。ザラバも頭の重い展開を想定しています。
米国マーケットを振り返る
ダウ平均株価は119.05ドル、1.04%安と反落しました。
週間ベースの新規失業保険申請件数が事前予想を上回りましたが、ダウ平均株価はスタート直後から11時にかけて上昇を続け62.41ドル高を付けました。弱い経済指標が、積極的な金融緩和策に対する期待を強めたと見られます。
しかし、その後は一転して軟調な展開となり、高値から181.49ドル下落して大引けを迎えています。
バーナンキFRB議長が講演の中で、9月20-21日に開催されるFOMCに対する言及を避けたことがマーケットの失望を誘ったと見られます。長期金利に日中の動きにマネーが株式市場から国債市場にシフトした様子がうかがえます。
ただし、VIX指数は2.82%と小幅な上昇にとどまっており、投資家心理が大きく動揺した様子は感じられませんでした。
今日の日経平均株価は?
前日に比べて多少低めのスタートとなりそうです。8,785円の近辺での寄り付きを想定しています。
ドル円は落ち着いた動きです。
今日は、8月の消費動向調査とマネーストック、そして4-6月のGDP改定値の発表が予定されています。決算はエイチ・アイ・エスなど27社ほど。
国内要因がマーケットに大きく影響することはないと見ていますが、米国マーケットの動きが重石になりそうです。
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