ポイント
ダウ平均株価は下落したのですが、ザラバで大きく下げ幅を縮小しており、基調が弱いという印象はありませんでした。この展開を映して、日経平均株価は上昇してのスタートになりそうです。8,750円の近辺での寄り付きを想定しています。ドル円が円安に振れていることが、ザラバの下支えになると見ています。
米国マーケットを振り返る
ダウ平均株価は100.96ドル、0.90%安で終えました。
下落したとはいえ、10時半ごろに307.73ドル安を付けた後、11時すぎから下げ幅縮小に転じています。ザラバの安値から大引けまで206.77ドルと大幅に上昇したことになります。
欧州の債務問題がスタート直後のダウ平均株価に重しとなったようですが、火元であるギリシャ(アテネ総合指数)はわずか0.37%の下げにとどまりました。
イギリス(FTSE100)は1.06%上昇しています。
したがって、確かに欧州のマネーマーケットの動揺を映して、UBSが10.58%の暴落となるなど不穏な状況が懸念されるものの、ダウ平均株価はザラバで落ち着きを取り戻したようです。
8月のISM非製造業景況指数がマーケットの落ち着きを後押ししたように見えますが、10時の発表後にはむしろ一時的に株価が下げ、VIX指数が上昇して投資家心理が悪化したのは興味深いところです。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)8,750円の近辺を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。
ドル円が円安方向に振れており、ザラバの下支え要因になりそうです。
今日は、金融政策決定会合を受けた白川総裁の会見に注目が集まりそうです。そのほか、7月の景気動向指数、SUMCOなど14社の決算発表が予定されています。
ベージュブック(地区連銀経済報告)を控える米株先物の動きからも目が離せません。
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