長期投資を考える(その2)
今回は、長期投資で最も重要となる経験について整理してみます。
長期投資には、ドルコスト法という、少しづつ一定金額ずつ買って行く投資法があります。
私はこの投資法は評価していません。
長期投資といえども、中長期の相場を自分なりに予測し、低く買って高く売らなければ、得られるリターンは少ないと思うからです。
自分なりの予測を立てて投資をせずに、機械的に買うだけで大きなリターンが得られるような、甘い世界ではないと思います。
短期・中期のトレードでは、自分なりの予測が合っていたかどうかの経験を、比較的短期間に積むことが出来ますが、長期投資ではなかなかそうは行きません。
特にバブルの際のトレードなどは、一生のうちにそう何度もバブルを経験できませんので、予測するといっても非常に難しいです。
そこで重要になるのが、投資の歴史書から学ぶことではないかと思います。
最近、「バブルの歴史」という名著を読み返しました。
もう、かなりボロボロで、思ったことや重要なキーワードに線がたくさん引いてありますが、改めて読むと、また違った視点での解釈を発見したりします。
歴史書を真剣に読むことで、過去の投資にまつわる事象を疑似体験できれば、長期投資の大きな武器になると思っています。
また、私もそうですがファンダメンタル重視で長期投資を行う場合は、世界経済ニュースや、企業の有価証券報告書など、予測するためのツールが充実していることも有利に働きます。
売買も、スピード命!ではないことも、仕事を持ちながら投資を行う場合に、ハンデにならないことも良い点かと思います。