byr00455さんのブログ
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USD/ZARに怪奇現象!?
昨夜の雇用統計発表前後のUSD/ZARとEUR/USDをチャートで見比べてみると、
早トチリ組がUSD売りを仕掛けた瞬間、EUR/USDは1.4890USDから1.4960USDまで跳ね上がり(USD売り)、その後慌てて投げが出て(USD買い)1.4800USDまで急落を演じました。EUR/USD以外のUSDストレートも、程度の差こそあれほぼ同様の動きとなっています。
唯一の例外はUSD/ZAR。
早トチリ組のUSD売りのタイミングで、7.36ZARから7.45ZARへ上昇(USD買い)し、USD買戻しの場面で再び7.36ZARに下げました(USD売り)。
一部のアナリストたちは、「南アフリカの深刻な電力不足がUSD/ZARの上昇を招いており、ZAR/JPYは悲観的に見ざるを得ない」といった見解を示しています。
しかし、上記の現象をどう説明するのでしょうか?
電力不足を材料にZARが対USDで売られているならば、USDストレートでUSDが上昇する場面ではZARは更に売られなければならないはずです。
「ZAR/JPYはクロス取引であるがゆえに、USD/JPYとUSD/ZAR両方の影響を受ける」というのが正しい教科書的解釈です。
しかし、どうやらZARのようなマイナー通貨に限っては、ZAR/JPYの取引規模がZAR取引全体の多くを占めてしまい、ZAR/JPYのレート変動がUSD/ZARに影響を及ぼしてしまっているようです。
一昨日のZAR/JPYが14.00円を割り込む急落を演じた際、USD/JPYでもUSDが107.40円から106.00円まで売られたのですが、この時USD/ZARは昨年高値に迫る7.55まで急騰していたことも、これで説明がつくと思います。
USD/ZARは週末の取引を7.34ZARで終えています。
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>「南アフリカの深刻な電力不足がUSD/ZARの上昇を招いており、ZAR/JPYは悲観的に見ざるを得ない」
これ俺PODCASTで聞きました。
金の高騰にもつながっているみたいですね(^^ゞ
(証拠金UPとかの話だったような)
マネックスでの南アフリカ債券時価評価も
ZAR/JPYの円高の影響で14円後半方から15円前半を
いったりきたりしていますね
なるほど・・・
私はZAR/JPYのポジションを低レバレッジで保有しています。
そのため、多分に希望的観測が含まれている恐れがあることをご理解下さい。
先日の日記でも触れたのですが、マイナー通貨を取引する場合は限られた情報しか得られないリスクがあります。
でも現代社会の良いところは、アナリストと称する人たちも我々一般投資家も、労力さえかければ得られる情報量にさほど差は生まれないことではないでしょうか?
チャートを一生懸命眺めながら上記のようなレポートを書いているアナリストは、雇用統計前後のUSD/ZARの値動きをどう説明づけるのか非常に興味深く思っています。
>金の高騰にもつながっているみたいですね
先週、史上最高値を更新してきました。
ちなみに、私が得ている情報では「最大手の鉱山は電力確保のメドがたった」というNEWSがありました。
そう言えば、昨夏は日本でも猛暑の影響で電力不足に陥る寸前になり、協力企業は工場の操業短縮などを行ったはず。でもそれを材料にJPY売りになったなんて話は全くなかったですよね~。
日本では、ランド人気は相当なものですね。
外国為替証拠金取引だけではなく、債権もかなりの額が買われているようです。南アフリカの11%という政策金利は、低金利にあえぐ我々には夢のような話ですからね~。
金輸出に際しては、米ドルやユーロ建て決済が中心なのでしょうが、高金利目当てに金融市場に流れ込む円のパワーも侮れないのかもしれませんね。