お化粧買いがかなりある?

30日のNYダウは、FOMCが勇敢に0.5%の金利下げをうけて一時200ドルもあげたにもかかわらず、一気に金融保証会社の格下げ報道で-37ドルまで沈んでしまった。極めて頭が重い。住宅市場の冷え込みは深刻で、個人消費や設備投資もしめりがち。一般紙までがアメリカ経済の景気後退を云々するようになっていて、報道のたびにびくびくしている印象だ。日足では、せっかく基準線につっかけながら、大きな上髭をつけてしまった。週足も雲につっこみながら、雲下に押し返されている。日足のMACDなどは上向いてきていたのだが、このまま勢いを失うかどうかが問題だ。上海もインドもじりじりと下げる展開で、全く頼りにはならない。
 アメリカの大幅な金利下げにもかかわらず、いまのところ為替は落ち着いているようにみえるので、やや不思議な気がする。月足、週足は円高方向だが、日足は転換線あたりで浮き沈みしている。とはいえ、どうもアメリカの金利はこれからどんどん下げてゆくことになりそうで、結局金利差が絶対的に縮まれば、早晩円高の圧力は高まっていくだろう。
 日経平均は、247円もあげたのだが、チャートをみると、転換線の少し上で上げ下げしているにすぎない。ぐっと上にあがってゆく勢いはあまり感じられない。週足月足は明確な下降トレンドなので、どうにも頭が重い。月末のお化粧買いがかなり入っているような疑いを抱く。
 引き続き為替が気になって仕方がない。この水準が円高の天井とは思えないので、なかなか落ち着かない。悪いシナリオを全部織り込んで、明快な円高天井、ドル安の底をうてば、あくぬけする気がするのだが・・・
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