政府広報で、北方領土返還運動全国強調月間とあった。歴史を考えれば、日本は運の良い国だと思う。
太平洋戦争が、8月15日で、終結しない場合。日本が降伏せず、その戦争が3カ月か半年長引いた場合を考えた。
昭和20年8月には、ソ連軍はアリューシャン列島を南下していた。そして北方4島まで南下した。戦争が長引けば、ソ連軍は北海道や、その南、東北地方まで、占領したかもしれない。
これは、現在の朝鮮半島が南北に分断されたのと同様の結果になっていたのでは。この意味で、日本は運の良い国である。
ある意味では、奇蹟とも言える結果だったのでは。仮に、北海道がソ連軍に占領されたら、今のロシアは北海道を返還しないだろうし、東北地方なら東北地方を返還しない事は、今の北方領土を日本に返さないのと同じく、説明できる。
この先である。日本は強くロシアに返還を要求すべきである。今の政府は弱腰すぎる。外交がぎくしゃくするのは、覚悟の上で、はっきりと、日本領土を主張し、返還を要求すべきである。
中国漁船の海上保安庁の巡視船に体当たりしてきた、政府の反応も弱腰である。船長は、裁判の途中で釈放せず、日本の法律できちんと、裁くべき事である。
日本の主権は、外交が多少、難しくなるかもしれないが、裁判もせずに、保釈とは。この結果は中国政府が、尖閣列島は中国のものという傲慢な外交を、助長するものになっている。国家としての安全を保障する問題にも影響してくる。