ポイント
米国の債務上限引き上げをめぐる混迷が引き続き日経平均株価にも重石になりそうです。9,850円の近辺での寄り付きを想定しています。今日は国内の経済指標が数多く発表されますので目が離せませんが、やはり予断を許さない米国に対する懸念がザラバの上値を抑えそうです。
米国マーケットを振り返る
午前中は堅調に推移していたダウ平均株価でしたが、午後に入ると調子色が鮮明になり、62.44ドル、0.51%安で終えました。
ナスダック総合指数は1.46ポイント、0.05%の小幅高となったものの、日中の動きを見ると午後に入ってからの停滞が鮮明です。
週間ベースの新規失業保険が予想を下回り、前月に比べて減少すると見られていた6月の中古住宅販売契約数が増加したことが午前中のマーケットを押し上げました。
しかし、債務上限の引き上げ問題は解決の糸口が見えず、マーケットの警戒感が強まったと見られます。VIX指数が午後に入って急速な上昇を見せており、投資家心理の悪化を示唆しています。
今日の日経平均株価は?
米国マーケットの展開を映して、CMEの日経先物価格(円ベース)は9,850円となっています。この近辺を今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。
消費者物価統計、有効求人倍率、失業率、鉱工業生産動向速報など重要な6月の経済指標が続き、決算発表も550社余りに達するのですが、ザラバは米株先物の動きに神経質な展開になりそうだと見ています。
ドル円は大きな動きはないと想定しています。ただし、米国の状況次第ですので気は抜けないようです。
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