先週金曜日の米国マーケットを振り返る 7月22日

スケアクロウさん
スケアクロウさん
 軟調にスタートしたダウ平均株価は、ザラバで目立った回復を見せないまま、43.25ドル、0.34%安で終えています。



 一方で、ナスダック総合指数は、小動きで始まったものの、10時過ぎから基調を強め、24.40ポイント、0.86%高となりました。



 ダウ平均株価の停滞を誘ったのは、期待を下回る決算となったキャタピラー。5.78%の急落でした。



 一方、ナスダックの上昇を牽引したのは好決算のAMD(アドバンスト・マイクロ・デバイシズ)。こちらは19.23%と急騰しています。



 VIX指数は0.23%低下しており、投資家のセンチメントはわずかながらも好転しています。



 ダウ平均株価こそ停滞気味でしたが、キャタピラーの急落の影響が大きく、その背景は大震災でダメージを受けた日本での不振という一時的な要因にすぎないということで、それほど重大に受け取られているわけではないようです。

 それよりも、AMDをはじめハイテク銘柄の好調さが目立ったことから、米国マーケット全体としては、堅調に推移したという印象でした。

 ただし、米国債務の限度引き上げの最終期限を8月2日に控え、共和党が引き上げを短期的なものに限定しようとする共和党に対して、それでは不十分として拒否権の発動を警告しているオバマ大統領との確執がマーケットに影響を与えそうな気配です。

 ドル円の動きから見る限り、マーケットはこの問題には楽観的であるように見えます。円高に振れてスタートしましたが円安方向に戻しています。しかし、今後の目は離せないようです。



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