先週末のNYは、171ドル安で、日足転換線をわずかに割った。どうにも下降トレンドに抗しきれない様子である。
それを受けた東京は、なんと541円安。先週末あげた分を全部吐き出した。日足の転換線を切り、月足、週足ボリンジャーはマイナス2σを下回っているので、改めて下値をさぐりにいくところであると思われる。現在の日経平均の水準は、月足の一目均衡表で、遅行スパンが基準線とぶつかるところである。TOPIXの方は、もっと明快に、月足の雲の上限のすぐうえでちょうど止まっている。大きな節目であるので、このあたりでもみあって、先日の一番底を守りきれるかもしれない。
だがNYが下降トレンドであるだけではなく、さらに上海が総崩れになっている。上海は週足の基準線、月足の転換線をしたわまわり、日足のボリンジャーはマイナス3σに近く、週足もマイナス2σを大きく割っており、下降トレンドはきつい。インドも大きな下げをみせている。もしNYに加えて中国やインドの下げが加わるのであれば、先日の底も守りきれない懸念がある。
どうもブッシュの対策は、さしたる効果がなさそうだというので評判が良くないようだし、サブプライムはモノラインの危機に広がり、ヘッジファンドなどの破綻といった可能性すらいわれるようになっており、その一方で日本の景気はますます怪しくなっている。下値不安におののく日々が続きそうだ。