ポイント
欧州の財政問題が今日の日経平均株価の重石になりそうです。9,810円の近辺での寄り付きを想定しています。ザラバは為替に大きく影響されると見ています。アイルランドの格下げで大きく円高に振れた後は円安方向に動いていますので、この基調が維持されれば、ザラバは多少の戻りが期待できそうです。バーナンキFRB議長の下院での議会証言を控え、米株先物の動向から目が離せません。
米国マーケットの動向
午後2時ごろまで小動きであったダウ平均株価は突然上昇をはじめ64.82ドルまで上げ幅を拡大したのですが、すぐに一転して下げに転じ、結局58.88ドル、0.47%安で終えました。
上昇の引き金は直近のFOMCの議事録にあったと見られます。金融の追加緩和を求める意見があったことが好感されたようです。
しかし、その後ムーディーズがアイルランドの長期国債を格下げしたことが伝わると、マーケットが一挙に冷え込んでしまいました。
VIX指数が8.05%上昇しています。特に終盤の急上昇が目立ち、マーケット心理が急速に冷え込んだことが示唆されています。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)9,810円の近辺を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。
アイルランド問題で大きく円高に振れた為替ですが、すぐに戻りを見せていることがザラバの下支えになるのではと考えています。
今日は、7月の月例経済報告のほか、ドトール日レスホールディングスなど24社ほどの決算発表が予定されています。
ただし、国内要因より、バーナンキFRB議長の下院での証言を控える米株先物の動きに注目する必要がありそうです。
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