ポイント
欧州財政懸念の拡大に先週末の雇用統計ショックの相乗効果で、ダウ平均株価が大きく下げたことを受けて、今日の日経平均株価も下落してのスタートとなりそうです。9,900円の近辺を想定しています。円高がザラバの上値を抑えそうです。軟調な推移と見ています。
米国マーケットを振り返る
ダウ平均株価は151.44ドル、1.20%安で終えました。スタート直後の下げが当日の下落幅の大部分を占めていますので、欧州の財政問題や、先週金曜日に発表された期待外れの6月雇用統計の影響が大きかったと見られます。
欧州については、財政懸念の拡大が見られます。スペイン(IGBM)が2.76%下げています。
イタリア(FTSEMIB)も3.96%の急落となりました。
VIX指数が15.3%急騰して、投資家心理が悪化してリスク許容度を引き上げた様子が鮮明です。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)9,900円の近辺を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。
円高が進んでいることがザラバの重石になりそうです。
今日は、5月の第3次産業活動指数、6月の企業物価指数のほか、日銀の金融政策決定会合を受けた白川総裁の会見が注目されます。
決算は、ビックカメラ、ホギメディカル、サイゼリアなど37社ほどの発表が予定されています。
たたし、国内要因よりも、米株先物の動向が気になりそうです。米国債発行上限引き上げ問題が予断を許さず、引け後に好決算を発表したアルコアが時間外にわずかに下げるなど、地合いの悪化が鮮明ですから目が離せません。
「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。
本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、東洋経済新報社、サーチナ、ゴールデン・チャート、外為どっとコム