7月5日に米国商務省が発表した5月の製造業受注統計をもとに作成した製造業在庫循環モメンタムは次のようになっています。出荷の回復に支えられて、前月に比べてわずかな上昇に転じました。
自動車セクターが出荷に牽引されて反発を見せています。
コンピュータ及び周辺機器部門の在庫循環モメンタムも底打ちの兆しを見せています。ただし、出荷の回復ではなく在庫調整の進展が主な理由である点で、自動車とは多少異なっています。
製造業在庫循環モメンタムが今後底堅い推移に転ずる可能性が高いと考えています。しかし、果たして今後大幅な上昇に転ずるかどうかは不透明です。
となると、景気の動向に対してダウ平均株価が大きく上振れていることが気がかりになります。雇用関連統計に強いものが続いていることから、楽観的なムードが充満しているものの、量的金融緩和政策による底上げ部分の調整が十分になされているわけではないことが不安の種です。
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