あるお爺さんの「おむすび」23年6月10日(金)21時45分

堅実さん

今日は、時の記念日。しかし、人の思いとはお構い無しに、時間は経過する。物理の時間とは何かと考えると、これまた、誰も答えられないという。光速がどうのとか、宇宙では、場所により、時間の進む速度が異なるとか、謎の世界に迷い込む。

 

これは、人の寿命から、考えた時間の話です。

 

35年程前ですか。こんな話を聞きました。あるお爺さんが、何かである会社に出向き、昼ごろまで用事が終わらなかったので、その会社の従業員は、応接室で食事を出さなければと考えた。

 

その会社は、相当大きな会社だと思って下さい。そして、これ以上の調度品は、滅多に無い応接室と考えて下さい。従業員はそそうの無いようにと、ウナギ弁当、それも特上の品を用意しました。

 

それで、応接室でそれを出したところ、そのお爺さんは、けげんな顔をして、全く喜ばなかった。困った従業員は、「何か気にさわる事でもしたでしょうか。」と尋ねた。この人の機嫌を損ねたら、どうしようかと不安になった訳です。

 

そのお爺さんは、手に持っていた荷物を開けました。「おむすび」を取り出し、お茶を頼んでお昼はそれで、済ませました。そして言いました。

 

わたしは、子供のころから貧乏で、今まで何とか、会社を起こしてやってきた。その会社も大きくなり、食べたいものは、何でも食べられる様になった。

 

今、わたしの欲しいのは健康だ。だから、今日の昼は、家で作ってきた「にぎりめし」で十分だ。

 

という話です。つまらない話ですか。私はそうは思わないのです。人の最大の財産は命であり、それを別の面から見れば、健康が財産になります。

 

健康で有れば、次の計画や展開が、はかれます。その人の持つ時を、長くすることが出来ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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