今日のマーケットを振り返る 5月31日

スケアクロウさん
スケアクロウさん
 今日の日経平均株価は小動きのザラバ展開を予想していたのですが、着実に上げ幅を拡大して188.76ドル、1.99%の大幅高で終えています。



 予想と大きく異なる展開となった最大の要因は為替。ムーディーズが日本国債格下げの見通しを発表したことをきっかけに急速に円安に振れたことがマーケットを押し上げました。ムーディーズが格下げ見通しとなったケースの大半が実際に格下げとなっていると指摘したことが、円安を一段と加速したように見えます。



 加えて、GLOBEXでの米株先物が上げ幅を拡大したことも日経平均株価の押し上げ要因の一つになったと見ています。



 先ほど発表された3月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は前年比3.61%低下と、コンセンサスをわずかに上回る下落率になりましたが、ドル円の動きから見る限りほとんど影響はなかったようです。



 米国株式衆生は順調にスタートしています。ダウ平均株価は125.03ドル高、ナスダック総合指数も30.43ポイントの上昇です。

 気になるのは、米国株式市場の大幅上昇を牽引する明確な要因が今一つ明確でないこと。ギリシャへの支援策を映したユーロ高ドル安が指摘されているようですが、対円ではドル高になっていますし、何よりも金曜日の雇用統計を控えることから、さらに大きく上昇する筋道が見えません。

 ということで、大幅高でスタートした米国株式市場ですが、ザラバの展開は予断を許さないと考えています。

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