ポイント
ダウ平均株価が小動きながら下落して終えたことが、今日の日経平均株価の重石になると見ています。寄り付きは9,480円の近辺を想定しています。現時点では、ザラバを大きく動かす特別な要因は見えません。
米国マーケットの動向
堅調にスタートしたダウ平均株価は午前10過ぎには41.29ドルまで上げ幅を拡げました。しかしその後は軟調な推移に転じ、多少反発の動きも見せたのですが、25.05ドル、0.20%安で終えています。
4月の新築住宅販売がコンセンサスを大きく上回ったことや、欧州市場が幾分戻したことが堅調なスタートの背景になったようです。
しかしながら一方で、量的金融政策の終了が近づいていることもあって、景気の基調が十分に強いものではないことに対する不安が重石になっているように見えます。VIX指数が2.46%低下しており、マーケットの心理状態は悪いわけではないのですが、日中の動きは上昇傾向が目立ち、不安な心理状態を映し出しています。
SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が0.74%下落しており、ハイテク銘柄の低調な動きが目に付きました。
アドバンスト・マテリアルズの株価が0.58%安と軟調でしたが、引け後の決算発表で慎重な見通しを表明したことから、時間外取引で1.97%安と一段の下落となっています。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)は9,485円ですが、今日の日経平均株価の寄り付きはもう少し低いものになりそうです、9,470円程度と見ています。
ドル円は小幅な動きです。今日はこのまま大きな変動はないと見てます。
このあと、4月の貿易統計が発表されます。そのほか日銀が4月28日に開催した金融政策決定会合の要旨が公表されます。
さらに、日銀の白川総裁の会見や、4月の白物家電国内出荷や外食売上高などの発表があります。
3月のFHFA住宅価格指数や4月の耐久財受注を控える米株先物の動きにも注目する必要がありそうです。
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