原発のリスクとは、

東証一部.comさん
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自分は山口県に住んでいるので、中国電力や九州電力から電気を買っている。今回疑問に思ったことは、「福島第一原発と同じ事故が起きた場合をその二社が想定しているのかどうか?」だ。そこで中国電力のページを読んでみた。九州電力のページも読んでみた。「起きたときにどうするか?」は想定していませんでした。ガッカリ、「事故は起きないようにする」これが大切なのはわかる。だからこそ「事故が起きたらどうするのか」が大事なのだが、その時が来たらどうするのかは一行も書いていないようだ。つまり「事故が来たらなにもできない」「何もしない」ということなんだろうなーと考えておけばいいのだと思う。それは多分、国や政府もそうなんだろうなーと思う。今回の福島原発事故で思ったのは、「ふるさと」が亡くなってしまうということなんだろうな、ということ。ふるさと、つまりホームタウンが現実として消えたみたいになるのだ。「カントリーリスク」という言葉がある、投資するときに国家がどのくらい頼りになるのか?っていうような意味合いだ。で考えてみた。「ホームタウンリスク」という言葉はない。そこには多分リスクなんて存在しないのだ。本来「ふるさと」というのは、リクスが介在しない、絶対の場所なんだと思う。で、今回の原発事故は、その「ふるさとを奪ってしまったこと」に最大の罪がある。戦争や飢饉や災害、地震や津波は、コミュニティーや経済、時には国を破壊してしまう。それでも「故郷」までは奪わない。「いつか必ず帰ってみせる」人にそう言わせるパワーが「ふるさと」にはある。けれども、原発事故はその「ふるさと」を奪いとってしまう。そういう現実を突き付けられてしまった、今回の事故で。原発のリスクとは、「国が滅ぶ」ことではない。「ふるさとが失われる」ことなのだ。
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