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イタリアの格付け見通し引き下げ、格付けは据え置き－Ｓ＆Ｐ(1)

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　　５月20日(ブルームバーグ)：米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ（Ｓ＆Ｐ）は、イタリアの信用格付けのアウトルック（格付け見通し）を「ステーブル（安定的）」から「ネガティブ（弱含み）」に引き下げた。現在の「Ａ＋／Ａ－１＋」の格付けは据え置いた。

　　Ｓ＆Ｐは20日の発表文で、「イタリアの現在の成長見通しは弱く、生産性を向上させる改革に対する政治的コミットメントも怪しくなっているようだ」と指摘。「予想される政治的な行き詰まりが財政再建の遅れにつながる可能性がある。このため、イタリアの一般政府債務が減少する見通しは後退したと考えている」との見方を示した。

　　イタリア経済は内需の弱さを輸出がカバーしきれず、１－３月（第１四半期）の国内総生産（ＧＤＰ）成長率は前期比0.1％と、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト23人の予想中間値（0.3％）を下回った。