ポイント
ダウ平均株価は上昇したのですが、日経平均株価への恩恵は限定的と見ています。9,625円の近辺での寄り付きを想定しています。ザラバも大きな下げはなさそうですが、上値の余地も限られそうです。東京電力の決算発表が気になります。週末の手じまいの動きを多少警戒しています。全体的に小動きと考えています。
米国マーケットの動向
週間ベースの新規失業保険申請件数を除いて、弱い経済指標が続いたことから、11時にかけて下げ幅を拡大したダウ平均株価でしたが、その後は回復に転じて45.14ドル、0.36％高で終えています。
回復を牽引したのは新規に上場したSNS大手のリンクトイン（LINKEDIN)。公開価格の2倍となりましたが、ザラバの動きを見ると、11時を回ってからの一段の上げが目を引きました。
VIX指数は11時以降は低下基調が鮮明で、マーケット心理が改善した様子が映し出されています。
今日の日経平均株価は？
米国マーケットの上昇が新規公開銘柄の好調な推移に牽引されたもので、経済指標は弱いものが多かったことが気になります。日本のマーケットは、米国の新規公開銘柄の上昇よりも、弱い経済指標に反応する可能性が高いと見られるためです。
CMEの日経先物価格(円ベース）9,625円を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。
ドル円は、目は離せませんが、前日から大きく動いていません。
今日は、3月の全産業活動指数のほか、4月のコンビニエンスストア売上高が発表されます。日銀の金融政策決定会合を受けた白川総裁の会見にも注目したいところです。決算は40社ほど。東京電力が含まれています。
為替に大きな変動がなければ、ザラバは小動きになりそうだと考えています。ただ、週末ですので、大引けにかけての手じまいの動きに多少警戒しています。
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