米国マーケットを振り返る 5月16日

スケアクロウさん
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ポイント

 原油価格など国際商品市況の下落がマーケットの重石となり米国マーケットは続落しました。ユーロに対してドル高が進んだことが背景にあると見られます。ドル高はハイテクセクターにダメージを与え、ナスダック総合指数の下げが目立ちました。

米国マーケットを振り返る

 5月のニューヨーク連銀製造業景気指数がコンセンサスを大幅に下回り、NAHB住宅価格指数も弱めであったにしては、ダウ平均株価はむしろ堅調ともいえる動きを見せました。

 ところが、11時半を過ぎると軟調な展開が鮮明となり、47.38ドル、0.38%安で終えています。



 原油価格など国際商品市況の軟調な動きがダウ平均株価を抑え込んだと見ています。



 量的金融緩和政策の終了を控え、国際商品に流れ込んでいた資金の動きが変化しつつあるように見えます。

 加えて、IMFの専務理事のスキャンダルが欧州問題に影を落とし、ユーロ安ドル高が加速したこともドル建ての原油価格など国際商品の下げを促したことも見逃せません。



 ドル高はハイテクセクターの低迷も誘いました。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)は1.42%の急落となりました。



 このため、ナスダック総合指数が1.63%の下落となり、ダウ平均株価の下落率を大きく上回りました。



 VIX指数は6.85%と大幅に上昇して、マーケットセンチメントの急速な悪化を示唆しています。

 

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