取引証拠金制度は相場が乱高下したり、投機的な動きが強まったりした場合に取引所が証拠金額を増やし、先物取引特有の少ない資金で多額の売買ができるレバレッジ効果を抑えるものだ。ただ、制度運用は取引所の裁量にまかされた部分が大きい。今回、ＷＴＩ先物の証拠金はヘッジファンドなどの投機家の場合で１枚（1000バレル）6750ドルから8438ドル（引き上げ率25％）に、ＣＭＥが上場する北海ブレント先物の証拠金も7088ドルから8775ドル（同約24％）に増える。
ＦＸも8月～証拠金が大幅上昇します
シカゴ・マーカンタイル取引所（ＣＭＥ）グループは９日、米ウエスト・テキサスインターミディエート（ＷＴＩ）原油先物の取引証拠金を11日から25％引き上げると発表した。ＣＭＥの証拠金引き上げは高騰していた銀先物が大きく値を崩すきっかけにもなっており、市場関係者の間では「原油相場などが再び騰勢を強めないように政治圧力が働いたのではないか」との思惑が広がっている。
